先週偶然にWilson Phillipsの近況に触れる機会があり、私にとっては20年ぶりの新曲を耳にし遠く離れたアメリカで今も活躍中であることに思いが巡り、懐かしさと相まった感情を込めて彼女たちのバイオグラフィーを刷新したばかりだが、つい先程Google Musicのランダム選曲で流れたDebbie Gibson(デビー・ギブソン)の「Lost In Your Eyes」を聴いて、Wilson Phillipsと同時代に活躍したDebbie Gibsonのことが気にかかり、検索窓にキーボードで彼女の名前を打ち込んだ。
Debbie Gibsonは16歳でデビューした80年代に人気を博した女性ポップシンガーであり、代表曲であるシングル「Foolish Beat」「Lost In Your Eyes」やアルバム「Electric Youth」はBillboardチャート1位を獲得しアメリカのトップアイドルに登りつめた才女で、自身で作詞・作曲・プロデュースするシンガーソングライターとして全米ナンバーワンを獲得した最年少記録のギネスブック記録を保持している。
最近はミュージカル女優としてブロードウェイで活躍していることは前々から知っていたが、アイドルのイメージを払拭するために芸名を本名のDeborah Gibson(デボラ・ギブソン)に変えているのは初耳だった。洋の東西を問わずこの時代のアーティストはお仕着せのアイドルを演じなければならず、はからずもその後の活動に良い影響を与えていないようだ。
日本では1990年に放映した浅野ゆう子主演のTBS系ドラマ「男について」の主題歌を手掛けた、山下達郎の「さよなら夏の日」に彼女が英詞をつけてヒットした日本限定発売の「Without You」を覚えている方も多いのではないだろうか。
私は田村正和主演の「ニューヨーク恋物語」の主題歌(劇中歌?)だったと、ずっと記憶違いしていた。ハドソン川に写し取ったマンハッタン街の夜景を背景に、Debbie Gibsonのあのキュートな歌声と特徴的なしゃくり歌唱が響いていたはずなのだが、実際に採用されたドラマは見た覚えがない。
彼女の1990年代までのアルバムは追っていたが、2000年代になってからのリリースは今回初めて知った。
- Out of the Blue
- Electric Youth
- Anything Is Possible
- Body Mind Soul
- Think With Your Heart
- Moonchild
これ以降が2000年代
- M.Y.O.B.
- Colored Lights
- MS.VOCALIST
「M.Y.O.B.」でDeborah Gibsonに改名し、「Colored Lights」は副題にGypsyやthe Boy from Oz、Les Miserablesとあるところから自身が出演したミュージカルの曲だろう。
最新アルバムはなんとDebbie Gibson名義でJ-POPの男性ヴォーカル曲を収録した「MS.VOCALIST」という日本限定のカバー・アルバムではないか。
ワクワクしながら聴いてみた。
- TSUNAMI(サザンオールスターズ)
- SAY YES(CHAGE and ASKA)
- I LOVE YOU(尾崎豊)
- 浪漫飛行(米米CLUB)
- Suddenly~ラブ・ストーリーは突然に~(小田和正)
- TRUE LOVE(藤井フミヤ)
- 瞳をとじて(平井堅)
- 桜坂(福山雅治)
- HOWEVER(GLAY)
- ロビンソン(スピッツ)
- Lost In Your Eyes 2010(English ver.)
- 世界中の誰よりきっと(中山美穂/WANDS)
- Lost In Your Eyes 2010((Japanese ver.)
「Lost In Your Eyes 」のセルフカバーと日本語バージョンは往年のファンには垂涎もの。
デビュー当時から日本に向けたボーナストラックを提供してくれているが、また彼女の素敵な歌声を遅ればせながら聴くことができた。
ファンだった方で聴き逃している方には是非お勧めしたいデビー・ギブソンからの贈りものです。
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