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山本ゆかり『私MAILUWA』

山本ゆかり『私MAILUWA』
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発売日 1984.06.21
作詞 都志見隆
作曲 都志見隆
編曲 萩田光雄

今回はS59(1984)年にデビューした山本ゆかりのデビュー曲「私MAILUWA」をご紹介します(オリコン最高位80位、売上1.6万枚)ちょっとした値段でしたがオークションでCDを入手しました。

作詞は都志見隆。作曲家としては馴染みありますが、作詞までこなすとはちょっと意外。「ノン・タイトル」「ギンギラ御嬢」といったシングルも彼のペンによる物です。歌詞の内容は、自分からなんとなく男性を誘ってみたもののちょっと戸惑っている少女の揺れる心を綴っています。筋書きはちゃんとしてるし、アイドル的な意味の無さもきらびやかに散りばめてあって、なかなかの出来映えでは。

作曲も都志見隆。メジャーなメロディーを基調にマイナーな展開を加えた和声な雰囲気。8ビート主流のアイドルのデビュー曲には珍しい16ビートを取り入れたメロディー。Aメロとサビはゆったりしていますが、譜割が細かく弾けるBメロは歌詞のハマリも良く秀逸です。

アレンジは萩田光雄。何か似てる曲ある気がしますが、「恋のバイオリズム」といったあたりでしょうか。16ビートのギターのカッティングと派手なブラスが、そこらのアイドルとの差別化を図っています。結構シンセの味付けもほどこされ、さすが萩田という味な仕上がりです。

ボーカルは元々は上手い人だと思うのですが、無理矢理に癖を付けている感じ。妙に鼻に掛かったはすっぱな節回し。ちょっと古臭い歌謡曲的な歌い方だと思います。声自体はマイクの乗りも良さそうで好感持てます。

確か彼女はアイドルは福岡出身だ!、という研音主催のオーディションの合格者だったはず。なかなか面白いオーディションだとは思います。ただちょっとルックスが地味なのと、味気ない名前が災いしたのか、大ブレイクするには至りませんでした。最近の研音のドラマ主演俳優+主題歌バータータイアップがあればもうちょいイケたかもしれません。(『THE M・A・J・I』)

 heaven and earth

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