70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

八神純子『恋のマジック トリック』

八神純子『恋のマジック トリック』
発売日 1981.08.21
作詞 八神純子
作曲 R・ホルムズ
編曲 大村雅朗

通勤用NM系プレイリストを作った流れで今回取り上げるのは、八神純子「恋のマジック トリック」です(オリコン最高位28位・売上6.1万枚)。僕は「ポーラー・スター」のシングルレコードを持ってたりします。「パープルタウン」以降ロック化に加速が掛かった彼女のセールス的に凹んでしまった名作です。

作詞は八神純子本人。あまりシングルでは自作詞は少ないんですけど。内容はリアリティありそうな、なさそうな上滑り物。“七つの海”とか“火の鳥”とかキーワードからして大袈裟。誰が歌詞書いても何故か必ず出てくる“コバルトの海”には笑ってしまいますが、彼女のLIFEワークかも。結局サウンド指向が強くボーカリストとして比重が置かれていたのかもしれません。

作曲はR・ホルムズという外人さん。この曲オリジナルがあってそれのカバーなんでしょうか?。別に日本のマーケットに放たれても可笑しくないメロディー。マイナーでループするAメロからして重量感たっぷり。で唯一洋楽っぽい気持ちの悪いBメロ。特にサビ前のコード展開とメロディーが微妙で、据わりの悪さがたまらなく、こびり付いたら離れません。サビはあっさり目でキャッチー。

アレンジは大村雅朗。渡辺真知子の船山基紀のような八神サウンドの立役者です。で、この曲のセールスポイントは無意味なスリリングさ&派手さ。元ネタはなんでしょう。うねるストリングスに轟くティンパニー。ビート刻むへヴィーギターにソウルフルで格好良いコーラス。これは何サウンド?っていうくらいの凝った仕上がりになっています。

ボーカルはYAMAHA印の実力派。何歌っても“八神純子”な風合いですが、その上手さが厭味にならないのは、しなやかさというか、声からあふれ出る色気があるから。曲によっては溜息混じりに過剰なお色気唱法も見せてくれます。歌謡ミクスチャー~ニューミュージック全盛自体に活躍しましたが、アイドル台頭と共にフェイドアウト。でも今時こんなパンチの有るPOPロックを自作自演する人が居ても良いのでは?。ちなみに他人への提供曲(「No Return」「コントロール」…)はあまりピンと来ないです。(from『ベスト・オブ・ミー』)

 heaven and earth
 


情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました