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武田久美子『びんかん…してます』

武田久美子『びんかん…してます』
発売日 1983.08.24
作詞 松本一起
作曲 小田裕一郎
編曲 奥慶一

前回の橋本美加子を含め、以前の中森明菜以降の沈んでいった女性アイドルについて触れた事がありましたが、今回はその第1号武田久美子の3rd.シングル「びんかん…してます」をご紹介します(オリコン最高位49位、1.5万枚)

作詞:松本一起、作曲:小田裕一郎。このコンビでは早見優や石川秀美のB面を手掛けています。編曲は奥慶一で、奥田圭子「夢ください」、堀ちえみ「素敵な休日」などを手掛けています。

歌詞は好きなんだけど素直になれずついわがままになってしまう少女の恋模様を綴っています。男を手玉に取る雰囲気はこの頃から培われた物でしょうか?メロディー同様サビの歌詞は当たり前でどうって事なく、残念ながら“♪退屈にならないで~”の願いは通じません。メロディーはマイナーの16ビート。A-B-A-B”-Cの構成で2番の最初のAはショートカットしています。

彼女のリズム感を考えていない細かく弾ける譜割で、堂々としたコード進行に乗せたAメロは結構グルグル系で気持ち良いです。全体的にシンメトリックな作風。同じ動機を2回繰り返すサビのメロディーにもう少し色気があればなぁと思います。

アレンジは打込み物。いかにもシンセドラムなスネアの音色がたまりません。Bメロで16ビートを刻むシンセが心地よいです。またソウルフルな女声コーラスが盛り上げますが、武田久美子とサビメロに入る箇所の譜割がずれていて気持ち悪いです。別録りしたボーカルとコーラスを重ねあわせたら、あらズレちゃったというパターンでしょう。

ボーカルは超ぶっ飛び物です。独特の喉詰まり声は一聴しただけで武田久美子と判ります。ビブラートではない声のプルプル感に鳥肌が立ちそう。リズム感も少々甘目。このプロダクトをリリースしたスタッフの勇気と、構う事なくひたすら気持ち良さそうに歌う彼女のただ者ではない根性に感心するばかり。思わずリピートして聴かずにはいられません。
レコーディングではうるさいらしい小田裕一郎はどんな歌唱指導をしたのでしょうか?15歳にしてはジャケ写の化粧が既に濃い彼女。

その後のスポーツ選手(プロ野球選手&オリンピック選手)との浮名や、ヌードルぶりはご存知だと思います。堀越の同級生・井森美幸が語った「教師も所詮男よ」と香水振り撒き職員室の呼び出しに応じたという武田久美子。あっぱれ。(『クミコレクション15/83』武田久美子)

 heaven and earth
 

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