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森川美穂『教室』

森川美穂『教室』
発売日 1985.07.21
作詞 千家和也
作曲 小森田実
編曲 瀬尾十三

近田春夫も週間文春の「考えるヒット」で取り上げてる小森田実といえばSMAPへの楽曲提供で知られてますが、僕のお薦めは「愛してマスカット」?「ソレ以上、アレ未満」?やっぱり森川美穂の「教室」&「姫様ズーム・イン」でしょう。「教室」は彼女のデビュー曲でオリコン最高位38位・売上4.6万枚、登場17週のロングセラーでした。

“突然ですが退学します”のフレーズにインパクトの有る作詞は千家和也。1番から3番迄ちゃんと通して聴くとすごく切なくなります。普通女性アイドルのデビュー曲といえば男の子にアピールするものが多い中ひと味違う仕上がりです。僕はシングルレコードを持っているのですが、ジャケには「あなたの学園生活を教えてください」って折り込みが付いていて、みんなの味方だよとでも言わんばかりです。てっきりこの路線を突き進むのかと思いきや2nd.は昭和60年代のアイドルPOPSの典型「ブルーな嵐」でした。メロディーの方は出だしが林哲司もどき。サビからはマイナーで日本人好みのIV度進行。詞の物悲しさを盛り立てます。アレンジは瀬尾一三。まあ当時ならこんなもんでしょう。リズム隊がややチープ目の中村由真モノに通じるサウンドです。

ボーカルは安心印のYAMAHAブランド。真面目に歌い込んでます。気持ちちりめんビブラートか。デビューしたての頃はキンキンしたマイク乗りの良い声ですが、腐っても森川美穂(同義語に”腐っても岩崎宏美””腐っても渡辺美里”などが有り)ぶりの片鱗をのぞかせています。

森川美穂というとやたら中古CDが高いのですが、昨年VAP物のBEST盤が出て聴けるようになって良かったです。ブックレットに昔の事とか書いてあって面白いです。アイドルとシンガーとの狭間で葛藤していた様ですが、YAMAHAのアイドル(?)には「旅の手帖」石毛礼子(1981年)や「いつも片想い」小林千絵(1983年)といった先輩がいました。アイドル豊作の1985年に17才のデビューを飾ったのだからアイドル路線も仕方ない気がします。高校も菊池桃子と同じ”日の出女子”だし。

ところで森川美穂嬢はいつ大ヒット出すのでしょうか?もうこのままヒットに色気を出すのは止めたのでしょうか。だんだん我が道を進んでいるような気がするのですが…。商業POPSの立場からみるとちょっと心配です。トップテンの注目曲で「教室」を歌っていたのが懐かしい。(『ハーベスト』森川美穂)

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