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宮本典子『エピローグ』

宮本典子『エピローグ』
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発売日 1979.05.25
作詞 呉田軽穂
作曲 梅垣達志
編曲 梅垣達志

前回は中島みゆき作品を取り上げたので今回はユーミンが呉田軽穂名義で作詞した楽曲で迫ります。
ご紹介するのは宮本典子「エピローグ」です(オリコンTOP100チャートインせず)最近では逆輸入DIVA系な扱いされている彼女の初期作品です。

作詞はユーミンのペンネーム。自分でカバーしない時はこの名義らしいですが結構曖昧です。歌詞の内容は、夜明けのテレフォンボックス、恋人一緒に居るであろう別れた恋人に思わずTELしてしまたっけど、もうおしまいなのね…というアダルティーに未練を綴ったもの。サビの♪もしもう一度チャンス与えられても それは物語のエピローグ かざるだけ~、ってのは哀しすぎです。絶望さえ感じてしまいます。聴き手のヒロイズムにぐっと入り込んできます。

作・編曲は梅垣達志。YAMAHA系の人で浅倉亜季「内気なボーダーライン」なんてのも書いてます。軽快なリズムで曲は流れます。Aメロはメジャーでゆったりとした譜割でちょっとトリッキー。Bメロでは急にマイナーな入りでダイナミックな力強い感じに。一旦メジャーに戻ってマイナー展開を織り混ぜた大サビへと続きます。このサビ短いんですけど、歌詞とあいまって切なく盛り上がるんです。カラオケで熱唱したいくらいです。

アレンジはどっかで聴いた事あるような洋楽テイスト。大昔の林哲司とかに似てますかね。あっさり、でも隙がない感じ。リズム隊もハッキリしているし、ストリングスも上品だし。何気に1番の終りから間奏で転調してます。

安心印のボカールはパワフル。もう歌いっぷりは正にプロフェッショナル!溜めたり、声を掠れさせたり、表情というか色気もあります。モロ黒い感じですが20年早過ぎましたか。ルックス自体黒っぽい人でいかにも“声で勝負”って人でしたがセールスには結びつきませんでした。あと当時お笑いだった小柳トム(現:Bro.TOM)との恋の噂があったように記憶しています。(『秘密の花園~呉田軽穂作品集』オムニバス)

 heaven and earth




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