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三田寛子『ときめき おぼろ』

三田寛子『ときめき おぼろ』
発売日 1984.11.21
作詞 岩里祐穂
作曲 岩里未央
編曲 入江純

It”s a SONY 第3弾は三田寛子の「ときめき おぼろ」をご紹介します。(オリコンTOP100唯一ランクインせず)

リアルタイムでのコレクションは村下孝蔵のカバー「初恋」だけなのですが、阿木+陽水+教授トリオの「夏の雫」、中島みゆき作「少年たちのように」、村下孝蔵作「恋ごころ」など気になる曲がたくさんあります。

作詞は岩里祐穂。テーマはくちづけ。夕暮れの二人、わかっているんだけど心乱れ、1番では近づいて、2番で離れて、でもリフレインでとうとう唇が重なる…という、ただそれだけの内容。でも三田寛子のキャラクターに合っているのか時間の経過と情景が妙にリアルでなまめかしいです。

作曲は岩里未央。そこそこUPテンポの8ビート。跳ねたリズムや細かい譜割の無い大らかなメロディーです。最初から最後までマイナーなメロで、点々と出てくる4分音符が印象的に使われています。そして一瞬メジャーコードがはまる逆クリシェのサビが大好きなんですけど、どうして売れなかったんでしょうかね。

アレンジは入江純。シングル「ひとりぼっちのクーデター」のアレンジも手掛けています。名前は知っていましたが、他にあまり気に入ったアレンジは思い浮かびません。目新しさはない、何の変哲もないアレンジなんですけど、王道というか古き良き歌謡POPSを体現していてGoodです。ベースラインとかリズムを補助するシンセのデジタル具合も良い感じ。何と言っても一番は萩田光雄を彷彿させるストリングスワーク!派手でゴージャスでぞくぞくします。強いて言えば泣いてるSAXがダサいかな。

ボーカルはなんか甘ったるくこねくり回したような可愛い子ぶりっこ。所々不安定さも有ります。普通に歌ってる方が好きなんですけど。あと2箇所リップノイズがどーも気になってしようがないんですが…。でも独特の世界ですよね。イ段とかの鼻の掛かり具合とか突き放した歌い方とか、何と表現して良いのやら。ビジュアル的には口ポカ系の物憂いルックスには興味惹かれず、増してや甲高い喋り声は苦手でした。

歌手でもなく女優でもなく“タレント”って感じなのが三田寛子の生命線であり長持ちの秘訣なのかも。でもSONYも見捨てずに最後まで佳作を世に送り続けたと思います。サスガ。(『GOLDEN J-POP/THE BEST』三田寛子)

 heaven and earth
 


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