作詞 売野雅勇
作曲 林哲司
編曲 萩田光雄
今回は前回からの“卒業”つながりと言う事で卒業ソングとしては浮かばれない存在の倉沢淳美の4thシングル「卒業」をご紹介します(オリコン最高位19位、売上4.0万枚)。
作詞は売野雅勇。のっけから♪恋恋恋して~、ってのはちょっとセンスが無いんじゃないの?。勿論舞台は学園。紺い制服・机の傷などマストなアイテムが出てきますが、この人の描く青春物って凄いワンパターン。使われてる言葉とか、シチュエーションとかがねぇ。本人作で似た作品が多すぎ。斉藤由貴(作詞:松本隆)との最大の違いはここでしょう。
作曲は林哲司。彼にしては珍しく都会的なこじゃれた感じが全く無いメロディーです。マイナーなサビ頭から始まり、メジャーなAメロ、マイナーへつなぐBメロ。サビも最後はメジャーと結構無理矢理な展開するのが、らしいか。でもこの泥臭いサビメロが好き。キャッチーなメロディーなので一度聴いたら歌えます。
アレンジは萩田光雄。デジアナなアレンジですが何処か古臭く聞こえるのはどうしてなんでしょう?。なんか70年代の雰囲気。シンセがしょぼいのか。木琴とブラスあたりが起因してるかな。嫌いな世界ではないんだけど…。ストリングスやコーラスは相変わらずさすがと思わせます。
ボーカルはどちらかと言えば口先で歌ってる感じ。鼻の下が伸びてる風で、ちょっと鼻に掛かった甘ったるい歌唱法。そんなに不安定だとは思わないんですけど。声質そのものは魅力的だと思います。実力以上に下手っぽく聞こえるのが勿体無いです。
ビジュアルも可愛かったし、デビュー早々事件に巻き込まれたり大変でしたが、順調なスタートを切ったにもかかわらず、第2弾「ある愛の詩」でコケたのが未だに謎です。康珍化のせい?。もうちょっと商業的に賞レースに出てみた方が良かったかもしれません。(from『卒業 ほほえみがえし』、他)
heaven and earth

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