70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

工藤夕貴『野生時代』

工藤夕貴
発売日 1984.12.20
作詞 大津あきら
作曲 いけたけし
編曲 若草恵

昭和60(1985)年組5人目はお湯をかける少女として鳴り物入りでデビューした工藤夕貴の「野生時代」をご紹介します(オリコン最高位39位、売上4.1万枚)。

最近入手したミュージカル“タッチ”の主題歌「君のハートにタッチ」や“ポリアンナ物語”の主題歌も良いのですが、一番売れたデビュー曲を取り上げます。作詞は大津あきら(故人)。アイドルの楽曲というよりちょっと落ち着いたアダルトなイメージがある人です。内容は♪くちづけ先にねだって、とか♪特別な少女じゃない、といった言葉で綴られた「少女A」以降の男の子より早い少女の性の目覚め物。それ以上でもそれ以下でもありませんが、年端の行かない少女のデビュー曲にしたら、それなりにインパクトあると思います。

作曲はいけたけし。アニメソングで見掛けますがアイドル物ではすぐに思い浮かびません。最初から最後までマイナーな8ビートでアップテンポ。堂々とした展開のAメロ、半音階を使ったトリッキーなBメロ、変形のIV度進行のサビと、割とシンメトリーな作りになっています。

頑張っているアレンジは若草恵。アイドルから演歌チックな物まで幅広く活躍しています。この曲はかなりデジタルな度合いの高いアレンジにTRY。リズム隊とベースがかなりテクノな雰囲気。バッキングのシンセも無駄がなくカッコ良いです。サビのひねくれたストリングスはシンセか?ちょっと下品なくらい派手で良い味出しています。

ボーカルは中山美穂同様デビュー曲だけあって初々しいというか、ちょっと思い入れが強い感じです。今でこそ下手だとは思いませんが、結構不安定な気がします。で、歌い方がWETと言うかネットリしています。本人が何かインタビューで「明菜さんが歌ってもおかしくないくらいの曲」と語っていましたが、明菜ならもっと上手く歌ったことでしょう。少女隊に続く億単位の宣伝費が話題になりましたが、結局今はなきは浅香唯と中村あゆみが築き上げたような物です。(『Memories』、他)

 heaven and earth
 

情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました