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鹿取洋子『ゴーイング・バック・トゥ・チャイナ』

鹿取洋子
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発売日 1980.03.01
作詞 岡田冨美子
作曲 Pim Koopman
編曲 井上鑑

最近インディーズから面白いオムニバスCDが続々リリースされているので、今回はその中から甲斐智枝美とも同期の鹿取洋子のデビューヒット「ゴーイング・バック・トゥ・チャイナ」をご紹介します(オリコン最高位42位、売上7.8万枚)。オリジナルは知りませんが洋楽のカバーです。僕は2nd.シングル「オリエンタル・スピリット」を持っています。

作詞は岡田冨美子。元々あまり長くない歌なので言葉数は少ないのですが、アダルトな歌詞。神戸か横浜か夜の港町を舞台に繰り広げられる男女の恋模様。私の気持ちがどうとか、あなたの気持ちががどうとか全く描かれず、ひたすら意味深な世界。♪ゆらり あなたのお船に ゆらり 揺られて揺れて、ってのが今考えるとエロいかも。やっぱり、~CHINAは…しちゃいたいってのと引っ掛けてるのですかね。

作曲はPim Koopman。他にどんな曲を手掛けてるのかわかりません。Aメロ8小節、Bメロ8小節、サビ8小節とシンプルな作り。日本語の乗りやすいメロディー。マイナーなディスコ物。8分音符のキャッチーなAメロ、ゆったり色っぽいBメロ、サビでは転調して結構力技なメロディーで押しています。

アレンジは井上鑑。今のデジタルなユーロのようなディスコ物ではなく70’sディスコの流れ。ベースの利いたタイトなサウンド。ストリングスの味付けもゴージャスな風合いを出しています。厚めのコーラスもお洒落。無理なくJ-POPに仕上がっています。

ボーカルは本当はもっとテクニックがあると思うんだけどさらリと歌ってます。声質も凄く癖の無い感じ。丸みがあって大人っぽい雰囲気です。他のアイドルに比べてデビューがちょっと年上だっただけに当然と言えば当然ですが。このシングルはロングセラーに成って半年位歌いつづけてましたが、2曲目から迷走をはじめ、色々路線を模索しましたが結局女優に落着きました。(from『お・し・え・てアイドル ポリドール編vol.1』)

 heaven and earth

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