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イルカ『もう海には帰れない』

イルカ『もう海には帰れない』
発売日 1985.02.21
作詞 秋元康
作曲 林哲司
編曲 林哲司

NM系シンガー第3弾はついでに林哲司3連発ということでイルカの「もう海には帰れない」をご紹介します(オリコン最高位42位、売上2.4万枚)。

この曲について語ると長いのですが、僕が高校生の時、安田成美主演の昼ドラマ「愛の風、吹く」の主題歌で、タイトルバックで氷見線が走っていました(舞台は富山県の高岡)その後大学4年の秋、就職活動を終えてどっか旅しようと思った時、ディーゼルカーが海っぺりを走る風景を思い出し氷見線に乗りに行こうと決めたのが僕の一人旅歴の最初なのです。

作詞は秋元康。林哲司とのコンビといえば菊地桃子が浮かんできます。さすがにアイドルと違って重厚な内容。失恋の痛手からまだ立ち直れない私が、一人で想い出の海岸を訪れ波に心の動きを重ねあわせています。ただ、この海に彼女だけは連れてこないでねというフレーズは使い古された感が。大体タイトルからしてパクリでは。アダルティーに上品に仕上がっているだけに、ちょっと気になると言えば気になります。

作・編曲は林哲司。ラインとしてはゴージャスになった「卒業」(85.2.27)。テンポ感とかdim系のコードやコーラスがもろ林哲司です。メジャーベースのミディアムバラード。A-A”-B-C-C”という構成で、リフレインの前にDメロが出て来ます。シンプルでゆったりとしたメロディーラインはイルカが歌う世界に違和感がありません。

アレンジもキーボード中心で洒落たカッティングギターやストリングスが絡み合う安心印の林ブランド。最後のリフレインに向けて段々盛り上がって行く感じもGoodです。

ボーカルはいつまでたっても子供っぽい感じがしてそうなイルカですが、案外しっとり歌っています。結構意識して掛けてそうなビブラートやふっとかすれる語尾とか色気もあります。

オリコンのチャートブック見ていたらこの人自分のオリジナルでヒットしたのって「Follow Me」位なんですね。あとは伊勢正三のペンによる物です。それを考えると当時旬だったライターに曲を発注するのも不思議ではありません。セールス的には大ヒットには至りませんでしたが久々のチャートインを果たしました。時々あのドラマを思い出しては懐かしくなる1曲です。(『ベスト』イルカ)

 heaven and earth

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