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飯島真理『夢色のスプーン』

飯島真理-夢色のスプーン
発売日 1983.04.05
作詞 松本隆
作曲 筒美京平
編曲 川村栄二

筒美京平シリーズ第3弾は、オリコンにはチャートインしなかった飯島真理のデビューシングル「夢色のスプーン」をご紹介します。実質的なメジャーデビューのシングルは坂本龍一プロデュースによる「きっと言える」でしたが(でも大して有難味はない)、この曲はNHKアニメ“スプーンおばさん”の主題歌としてリリースされました。C/Wの「リンゴの森の子猫たち」もエンディングや“みんなのうた”で流れていたので聴かれた方も多いのでは?

作詞は筒美京平とのコンビではお馴染みの松本隆。このコンビには他に「刹那主義」、「ときめいて」等があります。歌詞は“スプーン”というキーワードを織り込みつつも、アニメの非現実的な子供向けの言葉遣いではなく、大人の鑑賞にも耐え得る内容になっています。

作曲の筒美京平はアニメソングでも重宝されています。あの「サザエさん」をはじめ、「エルガイム」、「風のノー・リプライ」等を手掛けています。「夢色のスプーン」はNM系にも楽曲提供している筒美らしく、歌謡曲のグルーブを前面に押し出したメロディーではなく、清涼感溢れる爽やかなメロディーです。構成は大まかに言うとA-A”-B-Cですが、1番と2番のAメロの言葉数・譜割・音程が違っておりなかなか洒落ています。似た作りの曲にMIE「灰とダイヤモンド」があります。

アレンジは筒美京平とのコンビに「半分少女」がある川村栄二(かなり珍しい取り合わせ)。他には「愛の終りに」、「夢の入口」等を手掛けています。イントロはスローで始まり途中からテンポUP。全体的にリズム隊が控えめで、広がりのあるストリングスと動き回るベースラインと隠し味のハープが上品なPOPSを感じさせます。試しに「半分少女」と続けて聴いてみて下さい。あ~同じアレンジャーだなと実感できます。

ボーカルは…。感動するほど上手い気はしないし、まあどちらかと言えば味の部類ではないでしょうか?彼女のデビューのいきさつは知りませんが、当時音大生だったはず。好き嫌いの分かれそうな声で琴線に触れると言うよりも好きになると中毒になるタイプ。喋り声を覚えていないのですが、歌う時は頭声かもしれません。確かにアニメ系のキャラにはハマる声質だと思います。

ビクター時代が最も旬で、アニメ歌手の印象が強いのかその後は苦戦しています。でも移籍・結婚後も地道に活動しておりそれはそれで幸せなのかもしれません(メーカーは辛いけどネ…)。

 heaven and earth
 


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