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石野陽子『雨のチャペル通り』

発売日 1985.08.25
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 若子内悦郎

S60(1985)年組からPICKアップする二人目は、今は何故か名前がひらがなの石野陽子「雨のチャペル通り」をご紹介します(オリコン最高位54位、売上1.3万枚)

作詞は売野雅勇。ツッパリ物とは無縁の典型的な片想い物。内容は夕暮れ決まった時間に坂を駆けていく男性を、いつも窓から見つめている女の子の気持ちを綴っています。背中しか映っていない写真を大切にするなど、男性と接点が無いだけにちょっと怖いです。何も出来ないウブな彼女にどれだけの男性ファンがなびいたのでしょうか?

作曲は売野とは多くのコンビを組んだ芹澤廣明。彼女のデビュー曲や「グッバイ・ブルーサーファー」など手掛けています。でもサビのコード進行や、同じ動機が3回出てくる所、8分音符で畳み掛けるくらいしか特徴は現れてません。マイナーベースでBメロで一瞬メジャーに。再びマイナーのサビへ。細かい譜割の無いおおらかなメロディーで、割と和声っぽい雰囲気が漂っています。

アレンジは若子内悦郎。この人良く知らないんですけど、名前の字面がクラシック。それを反映してか、使っている楽器はデジタルで新しいのに、やってる事は超アナクロ。サビからのドラム、ギターのスリーフィンガー、ベースの刻み、どれを取っても古臭いです。でもそれがかえってツボにはまります。これがS60(1985)年代の歌謡曲の新しい解釈だと言わんばかりの勢いが有ります。

ボーカルはレッツヤンで「テディーボーイ・ブルース」をとんでもない歌唱で披露した前科持ち。口先っぽい頼りなさが売りです。
そしてこの曲では無謀にも裏声にもTRYしています。でも彼女の声質は好き。マイナーな曲調にピッタリ合っています。あとは裏声に抜けるポイントが一定していたらもっと気持ち良いのですが。

ルックスは愛敬のあるお姉さんよりも美人系か。歌手としてのインパクトはありませんでしたが、彼女もバラドル展開しつつもしぶとく歌手活動を続けていました。(『KISSまで待てない(MY WORLD)』)

 heaven and earth
 


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