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カープ女子アングル

カープ女子アングル
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今年の交流戦は巨人が優勝し、一週間後リーグ戦が再開した。
巨人は秋田遠征のヤクルト二連戦を一日雨で流し、広島に乗りこんだ。他チームは三試合はしているが、巨人はまだ一試合。この時点ですでに私は、何となく物足りない気分だった。

放送は珍しく地上波のフジテレビ。映像は同じなので、試合終了まで放送するフジテレビONEで観戦することにした。

試合は8対7で巨人が勝利を収めたが、この点の取り合いを称して実況アナが「まさにルーズヴェルト・ゲームですね」と連呼し、番組の締め言葉にも使っていた。

意味が分からなかったので調べてみた。
先月末までTBSの日曜劇場で放送していたドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に例えていたのだ。
このドラマ名は「点を取られたら取り返し、8対7で決着する試合」を意味し、野球が好きだったアメリカのルーズベルト大統領が野球記者協会から招待されたディナーの欠席を知らせる手紙に記した「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉に由来しているようだ。

フジのアナウンサーはこのドラマを見ていたのだろう。他局でも面白いものは面白いというわけだ。
それは良しとして、以前から気になっていた執拗な敗者へのクローズアップ映像に加えて、広島カープの女性ファンを映す過度のカメラアングルにも興ざめさせられた。特にフジテレビは、以前から野球中継にアイドルや素人のつまらないインタビューや番宣を挟んでくる傾向から容易に想像できるとおり、カープ女子アングルが多いのだ。

カープの選手がヒットを打つ。カープのピッチャーがストライクを投げる。打者が凡打する。イニングが変わる。点を取られる。事あるたびに観客席で盛り上がる、取り立てて美人とは言えない普通の容姿をした素人の女性ファンを大写しする。ヒットを打ったときにたまに映るならいいが、どんな場面でも顔を出す。そこは選手だろう、ベンチを映すべきだろうと思ってしまう。一方、(映らなくてもいいのだが、)カメラは巨人のファンを男女の別なくほとんど捉えようとしない。

交流戦後の日程が空き、やっと巡ってきた首位決戦。
無事巨人が勝ったが、カープ女子アングルに水を差され、負けた気分。
翌日のTBS系の中継ではそういう映像はなく、ホッとしたが、試合の方は巨人の逆転負けだった。




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