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「イーグル」discomate EP:DSP-121 78.07.05
イーグル (Eagle) B.Andersson, B.Ulvaeus
サンキュー・フォー・ザ・ミュージック (Thank You for the Music) B.Andersson, B.Ulvaeus
※アバがまだビョルン&ベニーといわれていた1972年、「木枯しの少女」というヒット曲を引っさげて来日した折、ボクは彼らに会ったことがあります。とあるホテルでインタビューをしたのですが着ているものも地味だし、言動も他のアーティスト(世界歌謡祭なのでボクは色々なアーティストにインタビューをしていた)に比べ少し控え目で、もの静か・・・でもボクの質問に対して一語一語言葉を選んで丁寧に答えてくれ、とっても感じのいい好青年(この時バックコーラスと彼女もいたらしいのですが・・・・・・) だなあーという印象をもち、ボクはそれ以来のアバファンになったのですが、まさかこんな偉大なグループになろうなんて・・・・・・そして今や世界中誰もがアバの名と曲を知っていると言っても過言ではないでしょう。でもまだボクには不満なのです。もちろんアバ自身も······。そうです、世界のレコード・マーケットの2大市場アメリカと日本でのアバの株が優良株であることは間違いないのですが、必ずしも素晴らしい訳ではないのです。
そこでアバ側の今年の目標はこの2大市場の征覇にあてられることになり、アメリカでは既に大々的なラジオ・ブロモーション・ツアーが組まれたり、ABCネットワーク制作“オリビア・ニュートンジョン・ショー”のスペシャル・ゲストとしてアパは出演することになっています。これにより全米では昨年のNo.1ヒット曲「ダンシング・クィーンの好影響も手伝って、アバが大スターの座に君臨するのも、もう時間の問題でしょう。日本はというとたしかに「ダンシング・クィーン」で一躍脚光を浴び、その後出す曲出す曲を一応ヒットさせましたし、アルバムも”アライバル”、“ジ・アルバム”共に順調に売上げたといえるでしょう。
この“イーグル”みたいにこんなにもスケールが大きく、又こんなにも素晴らしい歌唱力を聴かせてくれるアバの曲は他にあまりないのではないでしょうか。
そういえば7月中旬には全国的にアバのオーストラリア・ツアーの模様をフィルムに収めた“アバ・ザ・ムービー”が封切られますネ。ストーリーは、オーストラリア、シドニーのラジオ局D・Jアシュレーが公演に来ているアバの密着インタビューを録ろうとして、さまざまなアクシデントにぶつかりながらも目的に向って猪突猛進し、最後には天にも上る気持ちと、天にも上る場所(?)で録り終えるというもの。
アバを追いかけまわすDJアシュレーに扮するのはオーストラリアでは人気No.1の若手俳優ロバート・ヒューズ、この映画出演後、さらに追いかけまわされるハメになったとか······。その上アバのステージの素晴らしさには本当に目を見はるばかりです。そこでもこの曲は感動深く熱唱されていますから是非この映画もご覧になって、アーティストとしてのアバの魅力と実力の程を自身の身と眼でお確かめになって下さい。そしてアバ人気が今より上昇すれば・・・・・・秋頃にはアバの生のステージが見られるかも知れませんヨ。
アバは彼らの名前の頭文字を取ってつけられたグループ名なのですが、スウェーデン語で“酢漬けニシン”という意味もあるそうなのです。
アバを日本で酢漬けニシンの缶詰”にせず、大海を自由に泳ぎまわる生き生きとしたニシンにして欲しいのです。
EP再発(AB面入れ替え):(discomate/DSP-157/80.04.05)。
オリコン最高位62位。
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