70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

岡村孝子『はぐれそうな天使』

岡村孝子『はぐれそうな天使』
コメント
発売日 1985.09.10
作詞 来生えつこ
作曲 来生たかお
編曲 船山基紀

先日通販でとあるCD-BOXを購入したのでその中から何曲かご紹介します。

まずは、ソロ転向後初めて自作以外の楽曲を歌った岡村孝子の『はぐれそうな天使』。S61年3月20日リリース。オリコン最高位34位、売上3.8万枚。
ホンダ“Today”のCMソングとして記憶に残ってる人も居るのでは?。

作詞は来生えつこ。大丈夫今回は解り良いから。片想いに煮詰まっている主人公が、気を紛らわせる為に女友達と海へ来たと言う設定。
潮風に煽られるかのような自分の恋心とひたすら対峙。
天使も慌ててますって内容。考えてみれば来生えつこは“片想い好き”か?。

作曲は来生たかお。わりとアッパーなマイナーの8ビート。
AメロBメロとも同じ動機や譜割を繰り返しとてもキャッチー。わりと玉数も多くて畳み込む感じ。サビはマイナーの?度進行と同義的。
前ノリで大きく突っ込む所と、下から8分音符で駆け上がってくるメロとの掛け合いが心地好くとても美しいメロディー。僕の大好きな展開です。

アレンジは船山基紀。これまた洒落た船山ワールド。リズム隊とベースは淡々とビートを刻み、その上にシンセが美しいバッキングを奏でています。
2番のサビでは骨組みだけ残し、リフになってコーラスと共に再び華やかに盛り上げるなど芸が細やか。メロディーの引き立ては完璧です。

ボーカルはあまり抑揚の無いふわっとした耳障りの良い感じ。逆に潔癖風味な処女性に色香は全然感じないけど。OLの教祖と言われた所以はその辺りか。
Aメロで1箇所下のkeyギリギリだったり、Bメロのシンコペーションでもたついたり、サビの最後♪あわててる~!でパンチが無かったり。突っ込み所満載なんだけど、
その不安定さがこの曲にマッチしていて絶妙な仕上がりです。

ところで彼女の代表曲ってなんですか?。「夢をあきらめないで」は印象には残ってるけど、セールスは全然だし。アルバム歌手の典型でしょうか。(2004.08.22)

 heaven and earth




情報提供・コメント

タイトルとURLをコピーしました