70-80年代アイドル・芸能・サブカル考察サイト

第51話「ライダー4号は君だ !!」

放映日:1974.02.02
登場怪人:ザリガーナ
決め技:V3フル回転キック
脚本:鈴木生朗 監督:折田至

八ヶ岳やつがだけ山中を行く城南大学山岳部のパーティー5人。そこに響く地鳴りのような音。パーティの目の前で岩山が開き、ロケットが現れました。基地内では、「秒読み開始!」とヨロイ元帥。ロケット発射。ロケットにはデストロンの戦闘員が乗っています。そしてロケットは小笠原諸島南方洋上の無人島に落下。島は大爆発。立ちのぼるキノコ雲。その様子をモニターで見ているヨロイ元帥たち。「我々デストロンはプルトンロケットの開発に成功した」と首領。このプルトンロケットを東京に打ち込み、日本の機能が止まった隙にこれを制服しようというのです。首領の声を真剣な眼差しで聴くヨロイ元帥…。

ロケット発射の様子を目撃してしまったパーティーの面々は驚き、「自衛隊の秘密基地か?」などと言いつつも、とにかくこのことを皆に知らせようと山を下りることにしました。
しかし、そこにザリガーナが出現。目撃者は消せ…とばかりに、パーティーを襲いかかります。果敢にもリーダーと思しき西岡保にしおかたもつはザリガーナに立ち向かいますが、崖下に落とされてしまい、残る5人は、ザリガーナに泡を吹きかけられ殺されてしまいました。
ちなみに、崖から落ちた西岡保は、後に「仮面ライダーX」でアポロガイストを演じることになる打田康比古氏です。

ライダー隊本部。
ラジオで小笠原諸島南方洋上の島が謎の爆発をしたことを伝えます。シゲル君は「いよいよ日本沈没かぁ」などと申しております。
ニュースはさらに、八ヶ岳で遭難した城南大学パーティーの西岡が助かった旨を告げます。すると純子さんが「八ヶ岳と言えば…」「志郎が調査に行っているところだ」とおやっさん。

「七条病院」の表札。
風見が医師から西岡の様子を尋ねています。説明を聞き、とにかく会わせて下さいと風見が後ろを向くと、その医師は大きな灰皿を掴み、風見の背後から打ちかかります。倒れる風見。そこにヨロイ元帥が現れ、気絶している風見を地下室に運ぶよう命じます。既に、病院にはデストロンの手が回っていたのです。
しかし、そこに、西岡が逃亡したとの知らせが入ります。

結城丈二のバイクに西岡が乗っています。結城が西岡を助け出したのでしょう。しかし、急に止まるバイク。なんとバイクの前輪を、地中から突き出た赤いハサミが押さえつけています。地中から現れるザリガーナ。

一方、病院の地下室では、さっきの医師が風見になにやら注射をしています。すると、風見が目を覚ましました。すかさず風見は、その手足を縛っている鎖を引きちぎります。そのニセ医師は、デストロンの一味だったのですが、今日の正午にプルトンロケットが東京に打ち込まれることを知り、そのことを東京に住む自分の妻子にそれを伝えてくれるよう風見に頼むのでした。その計画は、私が阻止する約束する風見。プルトンロケットのある場所は蠍谷さそりだにの奥と聞き、そこに向かうべく牢を脱出。
このとき、風見はニセ医師に共に逃げるよう誘いますが、彼は、デストロンにさんざん手を貸した今、たとえ逃げても罪は消えはしないと、後に残ります。

さて、結城と西岡はザリガーナに追いつめられています。結城はライダーマンに変身。ロープアームでその場を脱し、西岡と共に逃げようとします。
しかし、ザリガーナが地中から現れ、追いすがってきます。戦うザリガーナとライダーマン。首をハサミで掴まれ、ライダーマンのピンチ。と、そこへ「待ていっ!」の叫びと共に、ハリケーンで飛んでくるV3。そのまま、ハリケーンで体当たりし、ザリガーナは崖下へ転落。崖の上から見下ろし、「今度は俺が相手だ!」というV3に、「俺にはもっと大事な任務がある!」とザリガーナは地中に姿を消しました。と、ここでCM。

西岡からプルトンロケット発射場の詳しい場所を聞く風見と結城。二人は、蠍谷に向かいます。
そして、ミサイル発射場のある岩山に到着。そこには、風見を逃がしてくれたニセ医師の死体が吊り下げられていました。「ヨロイ元帥め、残酷なことをする…」と結城。葬ってやろうと、二人が死体を降ろそうとすると、大爆発!!爆弾が仕掛けられていたのです。噴煙の中から起きあがる結城…、風見の名を呼びますが、姿はありません。

河原に倒れている風見。吹き飛ばされたのでしょうか。目を覚まし、腕時計を見ると午前11時50分。プルトンロケットの発射は正午。あと10分!

一方、森の中を行く結城は、ロケット発射基地への入り口を発見。見張りの戦闘員を倒し、基地に潜入。戦闘員をなぎ倒しつつ進むと、ある部屋から話し声が。聞き耳を立てる結城。

中では、首領が「ゼロアワーが近づいている…いよいよ我々の世紀が始まるのだ!」と首領が檄を飛ばしています。「首領を日本にお迎えした甲斐があるというものです」と応えるヨロイ元帥。
そして、ヨロイ元帥の話しが風見と結城の死体が未確認であることに及ぶと、首領は、「結城丈二、あいつの馬鹿さ加減には笑いが止らん。あいつは自分が利用されるだけ利用されて消される運命だとも知らず、V3から私を庇ったのだからな!」と結城を嘲笑します。そして、おもむろに「結城丈二は生きている!」と首領。驚くヨロイ元帥。

それに応えるかのように、結城丈二が部屋に入ってきました。
しかし、首領は「そんなヤツにかまうな」と、ヨロイ元帥にプルトンロケットの発射を命じます。発射準備を戦闘員に命じるヨロイ元帥。結城は首領に向かって叫びます「首領!あなたは人類を滅ぼすつもりか?!」「それがどうした?人類など虫けらの価値さえもない」と答える首領。「あなたは、あなたは…、それでも人間か?!!」「愚か者め!私が人間だと誰が言った!」「それでは、俺は…俺は、悪魔に忠誠を誓っていたというのか!!」と戦慄する結城!「ヨロイ元帥、あと1分でゼロアワーだ、これで私の言葉は終わる」と首領。

発射準備をするヨロイ元帥に飛びかかる結城。「結城丈二!」と叫ぶやヨロイ元帥はザリガーナに変身。「お前の正体はザリガーナだったのか」と、結城もライダーマンに変身。ライダーマンとザリガーナの戦いが始まりました。

さて、外では、風見も基地への入り口を発見し、潜入。
基地の中を行く風見に「来たな!風見志郎!」と首領の声が。椅子に座ったトンガリ帽子の首領が現れ、しかし、すぐに姿を消し、同時にデストロン親衛隊が襲いかかってきました。風見はV3に変身。同時に主題歌のメロオケがかかります。

ザリガーナはライダーマンを振り切ると、プルトンロケットの発射スイッチを入れます。カウントダウン開始。ライダーマンは、部屋を出て、ロケット発射場へ向かいます。

V3が、とある部屋に飛び込むと、そこにトンガリ帽子が椅子に座っています。V3がその覆面をはぎ取りますが、そこに姿はありません。
と、そこへ「既にロケットの発射ボタンは押されたぞ」と首領の声。襲いかかってくる親衛隊。これは、ロケット発射を阻止させまいと、V3を引きつける罠だったようです。

発射場に来たライダーマンは、ロケットの乗り込もうとしている戦闘員を阻止します。

司令室にやってきたV3は、ザリガーナと戦っています。その部屋のモニターには、プルトンロケットに乗り込むライダーマンが写し出されています。「止めろ、ライダーマン!」と叫ぶV3。「さらばだV3、後を頼むぞ!プルトン爆弾は安全な場所で爆発させてやる…」とライダーマンは悲壮な決意と共に応えます。プルトンロケット発射!
ここで、主題歌のメロオケが止みます。

ザリガーナは、モニターに見入っているV3に襲いかかります。これをかわし、V3は外へ。後を追うザリガーナと戦闘員。

屋外に出て戦うV3とザリガーナ・戦闘員。「ロケットが飛んでいく!」とザリガーナが空を指します。空を行くプルトンロケット。

ロケットのコクピットでは「結城丈二、ライダーマンの最期をみろ!」とライダーマンが、辺りを破壊。ここで挿入歌「ぼくのライダーマン」!!空中で大爆発を起こすプルトンロケット!!

「ライダーマンめぇ…」と悔しがるザリガーナ。
V3は、ジャンプし、崖の上へ。そして、拳を握りしめ、空に叫びます。「ライダーマン、よくやってくれた。君は人類を守った!君は英雄だ…俺は君に仮面ライダー4号の名を送るぞ!!!」

しかし、V3とザリガーナの戦いは、まだ続いています…。

放映リストに戻る

タイトルとURLをコピーしました