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第49話「銃声一発!風見志郎倒る !!」

放映日:1974.01.19
登場怪人:カメレオン
決め技:V3きりもみキック
脚本:長石多可男 監督:折田至

開巻と同時に、いきなりカメレオンが多連装銃で結城丈二を狙撃。
と、そこにバイクで突っ込んでくる風見。結城の身代わりとなった風見の頭に銃弾が命中!風見は倒れ込みつつも、結城にカメレオンを追うよう促します。カメレオンの後を追う結城。

場面は変わって新宿駅前。昭和48~49年当時の新宿です。さすがに現在よりは多少、小ザッパリとした感がありますが、いかにも大都会然とした町並みです。効果音として背景に「風と共に去りぬ」の街頭宣伝が流れています。そこに一人の少女が立っています。名はジュン。家出少女のようです。彼女は西口の高層ビルを見上げ「一生懸命働いて、父ちゃんと母ちゃんにも見せてやるんだ」などと宣っております。
親孝行したいんだったら、家出なんかするなよ、ジュン。

さて、ライダー隊本部では、おやっさんと純子さんが、行方の知れない風見を心配しています。その風見はというと、傷つき、町をフラフラと彷徨いながら、自室に戻ってきました。
しかし、部屋のドアを開けようとしたとき、ドアノブを引き抜いてしまいました。「あの銃弾は、力のコントロールを失わせるものか?」と慄然とする風見。彼に撃ち込まれたのは、バダル弾という特殊な銃弾だったのです。

一方、例の家出少女ジュンは映画館の前にいます。上映中の映画は「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」主演は高倉健。看板に描かれた健さんの目の部分がパカッと開くと、そこにはヨロイ元帥が!
彼はジュンを見下ろしながら「あの家出娘を利用してライダーV3とライダーマンを誘き寄せるんだ!」をカメレオンに命じます。そして、カメレオンは黒衣の紳士に変身。

ショーウィンドウを覗いているジュン。彼女に、カメレオンが変身した紳士が声を掛けます。紳士に色々と洋服を買ってもらいはしゃぐジュン。「こんなに早く幸せが来るなんて思わなかった!」だって。
世間を舐めるなよ、家出娘。

場面は変わって、狂ったように街中を走る風見。例の紳士が指示を出すと、ジュンが横断歩道に走り出て、故意に風見にぶつかります。大袈裟に転倒するジュン。交番から警官が走り出してきます。「この人が…」を風見を指さすジュン。警官が風見に手をかけると、風見は警官を突き飛ばし転倒させてしまいます。力の制御ができないのです。「暴行傷害で逮捕する!」と手錠をかけられる風見。
しかし、その手錠をいとも簡単に引きちぎってしまいました。呆然とする風見。警官は、うなだれた風見の両脇を押さえ連行していきました。その様子に満足する黒衣の紳士。

ところで、どちらかというと「暴行傷害」ではなく「公務執行妨害」の方がよろしいのでは?、お巡りさん。

城南警察署の留置場に監禁され、うなだれている風見。そこに「バダル弾の威力がわかったか?」とカメレオンの声が。戦闘員も現れます。「この警察署はデストロンのものだ」とカメレオンも姿を現しました。城南警察署はデストロンに占拠されていたのです。
V3に変身する風見。鉄格子を破って留置場から出ますが、そこへ「君が変身すれば、バダル弾は身体の全てのエネルギーを放出させ、君を死に導くのだ」とヨロイ元帥が登場。その言葉どおり力を失い、戦闘員に追いつめられてしまうV3。

V3を捕らえたことで首領から賞賛されているヨロイ元帥とカメレオン。牢の中の風見が目を覚まします。
すると見張りをしているのは、戦闘員の服を着たジュンです。なぜここにいるのかを問う風見に彼女は「デストロンは私に大きな希望を与えてくれた」と答えます。「馬鹿な!」と風見。鉄格子に触れると電流がほとばしります。「スイッチを切ってくれ、そして俺とここから脱出しよう」と風見。ジュンは「いやだ!ここで働くんです」とこれを拒否。と、そこに他の戦闘員がやってきて、ジュンと見張りを交替。

ロープアームを駆使するライダーマン。風見を救出にやってきたのです。風見のいる牢の天井が開くと、そこにはライダーマンが。

結城丈二は、救出してきた風見を自室のソファーに寝かせます。ぐったりとしている風見。しかし、彼は、それでも自分のことよりもジュンのことを心配しています。結城は、自らの身代わりになりつつも、なお少女を気遣う風見に心を打たれます。「君の身体は必ず私が治す。待っていてくれ」と部屋を出る結城。残された風見は、ゆっくりと身を起こすと傍らにあるギターを手にとり弦を弾きます。うまく力が制御できているようです。さらに本格的にギターを弾こうとします。が、弦が切れてしまいました。ショックを受ける風見。と、ここでCM。

CMがあけて、外を歩いている風見。「志郎!」とおやっさんが近づいて来ます。「俺に近寄ってはいけない!」と避けようとする風見。
しかし、「力のコントロールができないんです…今の俺はどうしていいかわからない」と、彼は思わず、おやっさんに泣き言を言ってしまいます。「志郎、弱気を出すんじゃない!」と励ますおやっさん。そこへ結城がやって来ました。おやっさんは、なんとかならないのか、結城にすがります。結城によると、デストロンのアジトでならバダル弾の摘出手術ができるとのこと。おやっさんの励ましが効いたのか、風見は「俺は死ぬわけにはいかない、俺の身体は自分だけのものじゃない。…世界中の人々の幸せがかかっているんだ!」と、結城と共にデストロンのアジトへと向かいました。見送るおやっさん。

ビルの地下駐車場と思しきところでジュンを発見し、彼女を尾行する風見と結城。その後をつける黒衣の紳士(カメレオン)。ジュンの後をつけ、ビルのなかの一室に入る風見と結城。
すると、その部屋のドアが閉じられ、「この部屋は貴様達の死に場所だ!」とカメレオンの声。同時に、左右の壁がプレス機のように迫ってきます。「私はどうなるの?」という悲痛なジュンの叫びに「一緒に死ね!」とカメレオンが応えます。結城はライダーマンに変身し、必死に壁を止めようとしますが、完全な改造人間ではない彼では、どうにも力が足りません。「死にたくない!」と叫ぶジュン。変身するのは危険だ、というライダーマンの制止を振り切って、風見はV3に変身。そして、壁をうち破るものの、力尽き、倒れ込んでしまいました。とにかく脱出する3人。

「逃がすな!」と、司令室で怒鳴るヨロイ元帥。
風見を抱えたライダーマンはデストロンの手術室へとやってきました。ジュンも一緒です。しかし、手術室へ戦闘員もやって来ました。これを部屋に入れまいと、なんとかドアを押さえているライダーマン。しかし、これでは手術ができません。苦しそうに起き上がった風見は「俺がドアを押さえる!立ったまま手術してくれ…」と言います。
ライダーマンは無理だと一度は制止するものの、「1%の可能性にかける!」という風見の言葉に手術を決意。ジュンに手伝わせ、立ったままでドアを押さえ続ける風見に、バダル弾摘出手術を施します。
ドアの外にはカメレオンもやって来ました。ドアを押し開けようとするカメレオンと戦闘員たち。ついにドアに穴が空けられてしまいました。と、その時、手術完了。カメレオンらがドアをぶち破って乱入したとき、手術室はもぬけの殻。素早い退去振りです。

抜け穴から屋外に出る3人。そこに待ち受けていたのは戦闘員。カメレオンもいます。戦闘開始。
例の多連装銃を撃ちまくるカメレオン。その弾をよけつつ、風見はV3に変身!同時に鳴り響く「仮面ライダー讃歌」のメロオケ。
カメレオンはその名の通り保護色により姿を消しますが、影は消せず、V3に見破られてしまいます。戦うV3とカメレオン。V3きりもみキックの炸裂。これをなんとか耐えたカメレオン。
しかし、勝機無しと判断したのか、カメレオンは夕日の中へ逃走してしまいました。

そして、再び新宿駅前。
田舎に帰るジュンを見送る風見。二人は固く握手。「お父さん、お母さんを大事にな」と風見。うなずくジュン。彼女は、元気に田舎へと帰っていきました。

今回の脚本は、当時助監督で、戦隊シリーズ等で活躍中の長石多可男さんです。バダル弾と家出少女という二つの話しを短い時間に上手に収めた、とても力のこもった脚本だと思います。

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