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第26話「怪人ヒーターゼミのミイラ作戦」

放映日:1973.08.11
登場怪人:ヒーターゼミ
決め技:V3回転フルキック
脚本:伊上勝 監督:塚田正煕

いよいよ、純子さんがミイラ薬入りの水を飲んでしまうのか・・・と思ったところで、「わっ!」とシゲル君が純子さんを脅かし、こぼれた水が花に掛かり、花が枯れ、この水がただの水でない事に、二人は気付きます。(なんか、第1話で使われた手法ですなぁ…もう少し、変えて欲しかったですねぇ。

一方、デストロンのアジトでは、今回の一千万東京都民ミイラ化計画を、ドクトルGが自信タップリに説明しています。風見志郎が都内に向かっていると報告を受けたドクトルGは、ヒーターゼミに時間稼ぎを命じます。

場面は走る車に切り替わり、今回の最初の犠牲者となる青年が、車の中に蝉を見つけ、取ろうとした瞬間に苦しみだします。これはヒーターゼミの泣き声を聞くと異様に咽喉が渇き、水を欲しがる様です。車から出てきたヒーターゼミは例のミイラ薬入りの水を差し出し、これを飲んだこの青年は、たちまち体が干からびてしまい、まるで老人になったかの如く姿が変貌してしまい、絶命してしまいます。

現場に偶然通り掛かった風見志郎は、様子を聞いていると、近くにいた警察官は、「この辺りの人間は全てこのようになっている!」と、有無を言わさず志郎に手錠を掛けてしまいました。この警察官達は、デストロンレインジャー第二部隊でした。しかし、この第二部隊の皆さんは、ミイラビールスの入った水を志郎に飲ませようとするのですが、血清を作れるのは世界中で田口博士だけだと、暴露してしまいます。
口の軽さは怪人だけでは無いですね>デストロン。「ははは…いい事を教えてくれたな」と志郎は笑いながら手錠の鎖を引き千切って、戦おうとしましたが、デストロンレインジャー第二部隊の面々は、飛び上がって逃げてしまいました。

一方、ライダー隊員から通報で、おやっさんと純子さんは東山団地に来ています。部屋に入ったおやっさんはヒーターゼミの泣き声を聞いてしまい、水を求めて水道の水を飲もうとしたところに、志郎が入ってきて、これを止めました。志郎もヒーターゼミの声を聞いて、苦しみますが、電話帳を投げつけ、ヒーターゼミを出現させて、外におびき出し、V3に変身して戦います。泥だらけになりながらも死闘を続ける二人ですが、投げ飛ばされたヒーターゼミは逃げてしまいます。

その後、純子さんが白いセダンで連れ去られた事を、おやっさんから聞いた志郎は、バイクでこれを追います。最初は、爆破シーン満載のお馴染みのシーンですが、更にアクションはエスカレートしまして、走っている車に、バイクから飛び移るシーンもあります。このシーンは多分宮内氏自らやっていると思いますが、並走しながら撮るカメラも、結構大変だったんではないかと思います。

車を止め、中を見ると、乗っていたのは純子さんではありません。助けた女性は田口晴美といい、田口博士のお嬢さんでした。別荘に田口博士はいると彼女から聞かされ、一緒に行く志郎とシゲル君…敢えておやっさんと行かないところから、私は胡散臭いものを感じてましたが、真相はまた後で。

夜になっても田口博士は帰ってきません。志郎は晴美さんに促され、奥の寝室で休んでいるところを戦闘員に襲われますが、察知していたかの如くこれを払いのけ、廊下に出ると牢に閉じ込められますが、V3に変身してここから脱出します。奥の間に行くと、晴美さんは戦闘員にナイフを突きつけられていますが、V3は動じません。実は田口博士にはお嬢さんがいないと最初から知っていたV3は、罠と承知の上で、ここまで来ていたのです。

ちょっと策に溺れ過ぎたのか、肝心なところをリサーチしていなかったのは、今回の作戦の失態でしたな。

女性の正体はヒーターゼミで、外に出ての最終決戦です。またしてもデストロンはシゲル君や純子さんを人質に取りましたが、V3は前回から使っているスクランブルホッパーを出し、シゲル君に使わせてこの危機を脱します。

今回の決め技も前回同様、「V3回転フルキック」でしたが、ヒーターゼミはしぶとくも最後の抵抗として腕から弾丸を発射しますが、力尽きて爆発してしまいます。

それにしても、田口博士の血清はどうなったのでしょう?
なんかヒーターゼミを倒したら、全て終りと言った終り方でした(結局、田口博士の事も志郎を足止めさせておく為の、罠でしかなかったのでしょうかねぇ?)

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