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第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」

放映日:1973.06.16
登場怪人:スプレーネズミ、クサリガマテントウ
決め技:V3キック
脚本:島田真之 監督:田口勝彦

山の上教会の爆発から、からくも脱出したV3にクサリガマテントウの魔の手が延びようとしますが、どこからともなく「ラーイダV3をアジトに連れてくるのだ…よいな!」とドクトルGの声が聞こえ、V3はアジトに連れていかれます。一方、東京都内でデビルスプレーを撒き散らすスプレーネズミは、次々と被害者を出しています。

さて、デストロンのアジトでは、風見志郎が捕まっています。ドクトルGは、クサリガマテントウの持つ、3000ボルトの高圧電流を発するスネークチェーンで志郎を処刑しようとします。改造人間の志郎にとっては、3000ボルトは耐えられますが、スネークチェーンの締付けは、どうにも耐え難い苦痛のようです。
しかし、吹き出す汗を使い、スネークチェーンをショートさせた志郎は、見事に脱出します。す、凄い汗の量だ…と思ったと同時に、かつてウルトラマンの中で、星野君の涙によって、ハヤタを締付けていたベルトが切れたのも思い出しました(シチュエーションは全然違いますね。

その後、V3に変身して戦闘員をなぎ倒し、ドクトルGを人質にとって、デビルスプレーの解毒剤の調合法が書かれたファイルを奪い、ユリ子さんの救出にも成功します。
そして、追ってくる二大怪人。ここでは実にスピーディにアクションが展開します。V3キックをチェーンで封じ込めたクサリガマテントウは、スプレーネズミに「やったぞ…スプレーネズミ!早くライダーV3を始末しろぉ!」と言いますが・・・なんと、スプレーネズミは「その前に、お前を始末する!」と言い放ち、クサリガマテントウのチェーンを引き千切ってしまいます。

うーむ、あまりにも必然性の感じられない唐突な展開。あわやと言うところで、V3はクサリガマテントウの引き千切れたチェーンを、スプレーネズミに投げつけ、クサリガマテントウは危機を逃れます。こうしてクサリガマテントウは、デストロンを裏切るのです。

さて、城南大学生化学研究所では、佐々木医師が志郎の持ってきたファイルを元に、デビルスプレーの解毒剤を作成しているのですが、途中で文字が消えてしまうというアクシデントが発生しました。志郎はクサリガマテントウに解毒剤の在処を聞き出す決意を固めます。

場面はいきなり、全身をロープで縛られたクサリガマテントウに切り替わりました。なんか、妙に笑えるシーンですね。

純子さんやシゲル君は、怒り捲くっております。おやっさんも感化されるかの如く一緒になって怒りますが、次の瞬間志郎がクサリガマテントウの縄を解く場面がモニターに移り、一同仰天であります。

解毒剤(ファイル)は偽物だったと告げ、クサリガマテントウを連れていこうとする志郎に「駄目よ!行っちゃ駄目!こんな怪人のことなんて信じられるもんですか!」と純子さんは腕をつかんで止めますが、志郎はこれを振り切っていきます。いやぁ、さすがに1クールを過ぎると、実に純子さんの演技は良くなってきましたね。怒りの演技や、目で演技するとこなんかも、堂々としてきました。

さて、クサリガマテントウにアジトを案内させた志郎は、入る早々天井から牢が落ちてきて捕まりますが、ここでは志郎を信用させる為に、一旦助けます。更に奥に進み、解毒剤が入っていると聞いた部屋に入ると、今度こそ本当に閉じ込められました。天井の一部が開き、ドクトルGは志郎にデビルスプレーを浴びせろと、スプレーネズミに命じますが、志郎はこれを上手くかわします。次に殺人ガスで仕留めようとしますが、これも失敗です。

そして、V3に変身し、「レッドランプパワー」でパワーアップして、厚い壁を砕き、ドクトルG達の前に再び姿を表わします。怒りを露わにしたドクトルGは、斧をV3に向けて投げつけるのですが、なんと避けた斧は骸骨の像を砕き、中から解毒剤が・・・な、なんて間抜けな展開なんだ!と、呆れてしまいました。

さあ、あとはお決まりの怪人達との最終決戦です。
まずはスプレーネズミですが、今度はあの強力な右腕に怯まず、V3キックで右腕ごと吹っ飛ばし勝利します。そしてクサリガマテントウ。あれ、いつのまにか左腕の鎌が復活してますねぇ「いつのまに武器を…」とV3の問いに対し、「俺の体内にいくらでも仕舞い込んであるわ」・・・だそうです。

そして、スネークチェーンを使う時に、クサリガマテントウは一旦メガネを上に上げます。この動作及びメガネにどんな意味があるのか、私にはさっぱり分かりません。

当然スネークチェーンはV3に通用せず、V3パンチで左腕を吹っ飛ばされたクサリガマテントウは、「テントウミサイル」と言って、V3に背を向けミサイルを発射します。狭い空間での爆発がスローモーションで流れるこのシーンは、なかなかですな。そして、羽根をバタバタさせて喜ぶのもつかの間、V3キックでいとも簡単にやっつけられてしまいました。(しかし、一度破った技でやられてしまうなんて、なんともはや…ですな、今回の二怪人は)

最後は、立花のおやっさんの、”シブイのど”が聞けましたね(笑)
めでたし、めでたし。

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