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石川ひとみ『恋』

恋
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発売日 1983.09.21
作詞 岡田冨美子
作曲 玉置浩二
編曲 萩田光雄

第1回目なので僕が一番好きだった歌手を取り上げてみました。その名も石川ひとみ。愛知県が産んだ20世紀最大のアイドルといえば石川ひとみではないでしょうか?
「恋」は「まちぶせ」のヒットから2年後の曲ですが、売れませんでした。オリコン最高位:86位、売上0.8万枚でした。

作詞は流行りの人にもお願いしたが、結局シンプルな仕上がりのものを選んだと言うコメントが記憶に残っています。流行りの人って誰でどんな歌詞だったのか気になります。

作曲はブレイク前の玉置浩二で持ち味の大きな流れのメロディーと短いサビが売りです。下手すると地味になりがちですが、「恋」ではせつなさこらえたメロディーラインを聴かせてくれます。

アレンジはストリングスの神様・萩田光雄で、秋らしいしっとりしたゴージャス歌謡曲系な仕上がり。ナベプロやポニキャン絡みにもかかわらず、意外にもシングルA面曲を手掛けた事がありませんでした。この曲は後にリバイバル好きなナベプロらしく詞を変えて小柳ルミ子が「乱」というタイトルでリリースしましたが、こちらも売れませんでした。(これは作家への冒涜のような仕上がりです<笑>)

石川ひとみはデビュー2年目から、谷山浩子作「ひとりぼっちのサーカス」や、西島三重子作「あざやかな微笑」「冬のかもめ」といったNM系のライターを使いながら、なかなかいい楽曲を聴かせてくれます(でもちょっと地味か)。
ボーカルも「夢番地一丁目」あたりから、プリンセス・プリンプリンの頃より表情が出て来ているような気がします。

では何故「まちぶせ」のブレイクが長続きしなかったのか…。「まちぶせ」の次に「にわか雨」(お蔵入り→83.6.21リリース)ではなく、「三枚の写真」をリリースした、事務所の戦略の失敗に他ならないと思います。(『スーパーベスト』石川ひとみ)

 heaven and earth

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