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本田美奈子『殺意のバカンス』

本田美奈子『殺意のバカンス』
発売日 1985.04.20
作詞 売野雅勇
作曲 筒美京平
編曲 中村哲

八月も半分が過ぎお盆休みも終わってしまいましたが、皆様どのような夏休みを過ごされましたか?「Vacance」と言えば岩崎良美ですが、今回は本田美奈子のデビュー曲「殺意のバカンス」をご紹介します(オリコン最高位21位、売上7.3万枚)。僕のコレクションはこのシングルレコードとBEST盤CD1枚です。

作詞は「妖精ポピンズ」、「天国より野蛮」(←相変わらずだねぇ…)の売野雅勇。内容はプールサイドでの謎めいた男女の雰囲気物。デビュー曲で他のアイドルとの差別化を図った結果であろう異色な出来です。確か仮タイトルは違っていたと思います。売野お得意の”追放(おわ)れて”という無理矢理なルビ攻撃もあります(1つじゃ少ない方か!)

作曲は「たそがれマイ・ラブ」、「魅せられて」の毎度お馴染み筒美京平。2小節4小節の動機を繰り返すのが十八番の京平節の中では珍しくサビ頭の曲で、サビ-A-A-B-C-サビのストレートな作りになっています。彼女の歌唱力を意識したのか♪抱きしめて~、とガツンと入るサビが印象的です。16ビートのアイドルPOPSをデビュー曲に持って来るのも珍しいでしょう。

編曲は「あなたに帰りたい」、「ガールズ・オン・ザ・ルーフ」の中村哲。ボコボコ唸るバスドラにハンドクラップを潰したようなスネア系の打ち込み、スチールドラムもどきの刻み等ラテンフレーバー満載です。4月リリースにしては夏っぽいか。中村哲のことは良く知らないのですが、他の作品を聴いているとラインとしては船山基紀と鷺巣詩郎の中間ぐらいでしょう。下品でもなく、かといって特別洒落てもいない感じです。

ボーカルは今ではミュージカルの主役を張る位の安心印です。とは言えデビュー曲だけに力が入りまくっています。喉つぶさないか心配してしまうほどですが、その後ハスキーにならない所を見ると丈夫なのでしょう。それなりに色気を振りまきながら歌っています。

しかし翌年リリースの「1986年のマリリン」で和製マドンナ(or山本リンダ)路線に転換、歌い方も突き抜けてしまいました。その最たる結果が「孤独なハリケーン」ではないでしょうか?誰か止めてやれ~っと突っ込みたくなるボーカルは聴いてて疲れます。MINAKO with Wild Cat(これは一時の気の迷いか…)を経てミュージカル女優やアニメ歌手として復活を果たした彼女ですが、この先どうなるのでしょうか?(『Big Artist Best Collection』本田美奈子)

 heaven and earth
 


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