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第9話「デストロン地獄部隊とは何か !?」

放映日:1973.04.14
登場怪人:レンズアリ、カミソリヒトデ
脚本:内藤まこと、佐伯俊道 監督:田口勝彦

「全日本モトクロスチャンピオンレース」が開催されています。当然、風見志郎もこれに参加してます。去年の優勝者は風見志郎だそうですが、その時、本郷猛は出場していなかったのでしょうか?
まぁ、おそらくは、ショッカーとの戦いに忙しかったのでしょう。

レースを観戦しているおやっさんのところに、純子やシゲルをはじめとするライダー隊の面々が「僕たちも風見さんを応援したい」と言ってやって来ます。しかし、純子さんは、本部を留守にするとは何事かとおやっさんに怒られてしまいました。少々厳しいようではありますが、ライダー隊の隊員としての任務を忘れてはならないというところでしょうか。でも、純子さんとシゲル君はしっかりとレース観戦を続けます。

ところが、レースの真っ最中、5人のレーサーがデストロンに誘拐されてしまいます。謎のフラッシュがたかれると5人の選手のバイクが勝手に動き出し、レーサー達を怪人レンズアリの待つ妙な洞窟へと連れていってしまったのです。

居なくなった選手に気が付いた風見は、レースが途中なのにもかかわらず彼らを探すため後戻りしてしまいます。正義の味方ですから、仕方のないことでしょう。
さて、これを見ていた純子・シゲル姉弟は、その後を追っていきます。そして、何故か唐突に多数の雉が純子とシゲルに襲いかかります。そして、ついには海岸でレンズアリに誘拐され、アジトの牢に放り込まれてしまいました。ライダー隊本部を留守にしてレース観戦に来た罰があたったのでしょうか。

さて、誘拐されたレーサー達はというと、なにやら「改造液」と称する青い液体を注射され、デストロンレーサー地獄部隊にされてしまいます。外観上は、単に人相が悪くなるだけですけどね。

しかし、そこへ、レーサー達を追ってきた風見志郎がやって来ました。首領は、これにレーサー地獄部隊を差し向けるよう命じます。次々と風見に襲いかかるレーサー地獄部隊、風見はV3に変身し、これを迎え撃ちます。レーサー地獄部隊の後には、例によってどころかともなく戦闘員がわいて出てきて、ひたすらV3にやられまくります。いわゆるザコキャラの面目躍如といったところでしょうか。それにしても、今回の戦闘員のヤラレっぷりはなかなかのもので、バシバシと海の中に投げ込まれていきます。撮影時はまだ水も冷たかったでしょうに、こういったスタッフ一人一人の頑張りが画面を盛立てているのです。

そして、ひとしきり戦闘員が片づけられたところへ、レンズアリ登場。このレンズアリ、V3に「お前の名は?」と問われると、あろうことか「全世界にその名を轟かせたレンズアリとは、この俺様のことよ!」と、もの凄いハッタリをかまします。一体、いつ、レンズアリの名は全世界に轟いたのでしょう?この誇大広告を黙って聞いていたV3は、やはり大人です。
しかし、レンズアリ、でっかくハッタリをかました割には、キック一発で地面にもぐって逃げてしまいました。

地中を猛スピードで逃げるレンズアリをV3はOシグナルで探知し、ハリケーンでこれを追います。この時、ハリケーンの先端についたタイフーンは時速200キロで青、400キロで黄、そして600キロで赤へとその色を変えていきます。

一方、アジトに逃げ帰ったレンズアリは、首領に叱責されています。そして、汚名返上とばかりに、アジトに突入したV3を迎え撃つため、再び出撃。首領は、レンズアリだけでは頼りないと思ったのか、カミソリヒトデにレンズアリと共に戦うよう出撃を命じます。

さて、外では、またもや戦闘員がV3にやられまくっています。 レンずアリは戦闘員のふがいなさに腹を立てつつも、V3に立ち向かいます。さらに、そこへ、カミソリヒトデも現れ、レンズアリと共同戦線を張ります。そして、灯台の上には、人質となった純子とシゲルが!
やはり、悪の王道は人質です。こうでなくてはいけません。
人質を前に動けないV3にレンズアリの目から破壊光線が発射され、V3は炎に包まれてしまいます。危うし! V3! …というわけで、次回に続きます。

ちなみに、今回、純子さん達を襲ったり、アジトへの洞窟の中にいたりと、妙に雉が出てきます。怪人はレンズアリにカミソリヒトデ、雉に関係あるとも思えませんが、何故なんでしょう?
やっぱり、行川アイランドでロケをしたからでしょうか。

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