放映日:1973.11.03
登場怪人:殺人ドクガーラ
決め技:ハリケーンラストダッシュ
脚本:鈴木生朗 監督:折田至
サブタイトル後、ツバサ大僧正は「来たぁれ、不滅のツバサ軍団第三の戦士ドクガーラよ」と、殺人ドクガーラを呼びます。もう三人目となってしまいましたが(こいつが倒されると、残り二人となります)、ツバサ軍団は不滅という言葉ではなく、仏滅という言葉が似合いそうです。
まあ、軽いジャブはこのくらいにして、先に進めましょう。
場面は、山北(でいいのかな?)の鉄塔付近で、変電所の保線係の二人が盗電を発見した場面に切り替わりました。この二人が線を辿って行くとドクガーラに遭遇し、沢山の毒蛾を浴びせられ白骨となってしまいました。
それにしても、デストロンもセコイものです。盗電をするなんて、料金滞納で電気を止められていたのでしょうか?(爆)…まあ、素直に電気料金を払う奴等だとも思えませんが(笑)
ライダー隊本部でこの情報を聞いた風見志郎は、すぐさま現場に向かいます。そして、滝(FBIの奴ではありません)が映った後、今回の主役となる、ツヨシ君とそのお父さんが昼食を摂っている場面になりました。このツヨシ君は、お父さんの事を「とうちゃん」と呼びます。「巨人の星」リアルタイム世代ですからねぇ、この子に親近感を感じてしまいます。
それはさておき、 お茶を忘れてしまったとうちゃん(便宜上以降こう呼びます)は、水を汲みに行きますが、ここでデストロンのアジトの入口をみつけてしまい、戦闘員に捕まってしまいました。ツバサ大僧正はこのとうちゃんがトラックの運転手であると聞くと、機械の修理が出来るだろうと、殺さずに奴隷にしてしまいます。
デストロンの秘密を知った者は、皆殺しにしてしまう筈なのに、人手不足なのでしょうか?珍しい対応の仕方ですね。それとも、この人の良さそうなとうちゃんが、人畜無害であると察したのか、今回は非常に優しいツバサ大僧正です(笑)
一人取り残されたツヨシ君は、向こうから志郎がバイクでやってくるのを見かけると、近寄って行きご飯粒のついた手で、志郎のバイクに触りまくります。それを「あーあっあっあ」と、志郎は止めさせようとしますが、やはりバイクは志郎にとって大事な足ですかね、その顔が一瞬マジになってましたよ。優しい志郎は、ツヨシ君と一緒にとうちゃんを探しに行きますが途中でドクガーラと遭遇します。(戦闘員と戦っている時のBGMは、例のM25「正義の系譜」が使われています)ツヨシ君の前では変身出来ないのか?(それとも素顔をなるべく沢山出しておきたいのか?
志郎は、ドクガーラにボコボコにされ、気を失った後、空から川に落とされてしまいました。
さて、後半です。
志郎ととうちゃんを一人で探すはめになってしまったツヨシ君は、泣き出してしまいます。しかし、その後ろから志郎が現われ、ツヨシ君を励まします。(ちょっと涙を誘いそうな名場面です)
一方、アジトではドクガーラがツバサ大僧正に、志郎を倒したと自慢下に報告していますが、「大バカ者め!」と叱責されます。どうも、ドクガーラは職務怠慢なようでしたな。報告はちゃんと確認してから行うべきでしょう。
そして、志郎がツヨシ君をおぶって山の中を歩いていると、「ツヨシ~!」と、とうちゃんの声が聞こえてきます。ツヨシ君を家に連れて帰ってから、アジトに案内する事になったのですが、車中で志郎の「おいくつですか?」の問いに「七つです」と答えましたが、ツヨシ君は「嘘だいボク五つだよ」と答えます。
しかもその後、かあちゃんが家で待っているなんて事も喋りますが、ここでもツヨシ君に「かあちゃんいないよ。里のばあちゃんとこにいるんだ」と突っ込まれ、言い訳出来なくなった偽とうちゃんは、ドグガーラの正体を現わし、カーブのところでトラックから飛び降りて、車を崖下に落としますが、間一髪、志郎は木につかまっていたので、ツヨシ君も無事でした。
志郎は純子さんに応援を要請し、現場に着いた純子さんは、とうちゃん同様デストロンのアジトの入口をみつけてしまったので、戦闘員に捕まってしまいました。
さて、ツヨシ君と身を潜めていた志郎は、純子さんの安否を気遣いながらも、ツヨシ君にここで待っているようにと告げ、デストロンのアジトを探しに行きます。アジトの入口をみつけるやいなや、またしてドクガーラに襲われます。
そして、今回、これが初の変身です。(番組後半以降まで、一度も変身しなかったのは、今回が初めてではないでしょうか?)
純子さんが、今まさに卍教の神の生け贄にされそうになった時、「待てぇ!」の声と共に、とうちゃんを連れてV3が乱入してきました。この時がツバサ大僧正との初対峙だと思いますが、一言も会話はせずに、入ってきたドクガーラと共に外に出て戦います。そして、いつのまにか、ツヨシ君もこの現場にいます。
V3はツヨシ君をおんぶして、ドクガーラと戦うはめになってしまいました。(サブタイトルの為の強引な展開か?はたまた、この話は最初っから、こうするつもりだったのでしょうか?)
とにかく、おんぶされているツヨシ君は、人形では無いようです。さぞかし、目が回ったんじゃないでしょうか?
ドクガーラに、大空高く連れ去られたV3は、また落とされますが、ハリケーンを呼びピンチを脱し、「ハリケーンラストダッシュ」でドクガーラを倒しました。
それにしても、もはやハリケーンは、ただのバイクではありませんな。(まあ、600キロで走れるのもダダモノでは無いですが)
ラストは、これまた珍しい、志郎と純子さんのタンデムです。あと、後ろに乗せた事が無いのは、おやっさんだけですね(笑)