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悲しきフェルナンド

  • DSP-107

  • DSP-153

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  • 「悲しきフェルナンド」discomate EP:DSP-107 76.09.25

    悲しきフェルナンド (Fernando) B.Andersson, B.Ulvaeus, Stig Anderson

    トロピカル・ラブランド (Tropical Loveland) B.Andersson, S.Anderson, B.Ulvaeus

※一昨年、「恋のウォータールー」のヒット以来、「エス・オー・エス」、「アイドゥ・アイドゥ」「ママ・ミア」と発表する度に全世界のヒット・パレードに大旋風を巻き起こしているスウェーデン出身のポップス・グルーブ、アバ。若さはちきれんばかりの連続ヒット・ポップスと共に人気のほうもヨーロッパ、アメリカを問わず日本でもうなぎ昇り、今や彼らは完全に油ののりきった感じである。

そしてここに登場する待望の新作「フェルナンド」、日本に先がけてこの作品はオーストラリアをはじめヨーロッパ各国で大反響、特にイギリスでは登場5週目(ニュー・ミュージカル・エクスプレス誌ヒット30)の5月1日号で第1位、以後6月5日号まで通算6週連続第1位という驚異的なヒットを記録した。

今までのヒット作品はいずれもガッツのある若々しいポップス、といった感じのものだったが、この新曲「フェルナンド」はイントロの物寂しい笛の音で始まる今までのアバの作品イメージとは少し趣を異にしたもの。それだけにアバのこの新作にかける並々ならぬ意欲がじかに伝わってくる感動的なもの。
バックの雲のようなソフト・サウンド・トラッドな笛の音、ヴォーカルも一段と落ち着いた物腰しのやわらかいアバの特色を随所にみなぎらせたもの。力強いストレートなポップス作品の魅力とともに、この作品はアバの新しいポップス・スタイルを披露したものである。スウェーデン出身の彼らが現在、かって例がないほど世界的に人気を集めているのもポップス・グループ、ということに甘んじることなく、常にしっかりした自分達の音楽の方向性を持つているからである。この新作はそれをものの見事に立証、今までの彼らの作品以上にビッグ・ヒットが期待できる日本人好みのメロディアスなものである。

EP再発:(discomate/DSP-153/80.04.05)





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