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「アンダー・アタック」discomate EP:DSP-224 83.02.21
アンダー・アタック (Under Attack) B.Andersson, B.Ulvaeus
ユー・オウ・ミー・ワン (You Owe Me One) B.Andersson, B.Ulvaeus
※昨年11月発表のシングル「ビフォー・ユー・ケイム/カサンドラ」(DSP-222)に続くアバの新作がここに届けられた。
思い返せばアバが超傑作「ダンシング・クイーン」(1977年)をヒット、世界はもとより、日本全国のポップス・ファンのハートを射止めたのが6年前、以来彼らの人気は大人から子供まで幅広く、安定したものとなっている。月日の流れは早いもので、1977年当時10代半ばだった方も現在は20代、こうしたファンと共にアバもまた一歩一歩着実に、次元の高いポップス完成へと心血をそそいでいる。
とにもかくにも1981年発表のアルバム「ザ・ビジターズ」(DSP-8006)でアパ・ポップスのひとつの頂点をきわめた彼らが、それから約1年、あたためぬいた構想を、まずは先のシングル「ビフォー・ユー・ケイム」に、この新作「アンダー・アタック/ユー・オウ・ミー・ワン」にしたためてきた。
アバ・ポップスの新たな旅立ちともいえるこの新録音作品は、我々が描き、また強く印象付けられてきた彼らのサウンド・パターンとは異なったもので、一言でいってしまえば、モダンでプラスティカルな響きをもった作りとなっている。
彼らならではのさわやかで、歯切れのよいハーモニー、それに軽く、のりのよいリズミカルなサウンドをあわせもった「アンダー・アタック」、コミカルなムード、そして親しみやすいメロディ、余裕と適度な明るさを表現した「ユー・オウ・ミー・ワン」。この2曲、そして前作の「ビフォー・ユー・ケイム」は、次に控えているアバのアルバムへの大いなる期待を抱かせるとともに、彼らの音楽に、確実になんらかの変化が起きていることを感じさせるものである。
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