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Wの悲劇

Wの悲劇
@角川春樹事務所・東映
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Wの悲劇(108分)
公開日:1984.12.15
出演者:薬師丸ひろ子 世良公則 三田佳子 三田村邦彦 高木美保 蜷川幸雄
主題歌:「Woman “Wの悲劇”より」薬師丸ひろ子
監督:澤井信一郎
製作:角川春樹事務所/東映

角川春樹が製作した一連の作品の中では最高傑作といえる作品。
二十歳を迎えた薬師丸ひろ子を主演に、夏樹静子の原作を映画化しているが、原作はほとんど題名だけで、内容は澤井信一郎監督と脚本の荒井晴彦によるオリジナルと言っていい。劇団海の研究生・静香(薬師丸)は、トップ女優である翔(三田佳子)の愛人が死亡したスキャンダルの張本人となる代償に、演劇「Wの悲劇」で重要な役を得る。

二十歳の女性・静香と、ステージで彼女が演じる、祖父を殺してしまう真子。ふたりの女性の存在がダブる二重構造に、静香と薬師丸のキャラクターがまたダブるという多重構造が素晴らしい。
愛人が死亡した現場で、女優として、女性として全存在を賭けたふたりの激しいやりとりは、二大女優のアクティング・バトルという点でも壮絶な迫力に圧倒される。





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