田村英里子『最後に教えて』

田村英里子『最後に教えて』
発売日 1992.05.01
作詞 三浦徳子
作曲 井上ヨシマサ
編曲 井上ヨシマサ

デビュー曲はテレビ東京でアニメも制作されアイドルとして恵まれた環境の中華々しくスタートを切り、マルシアとレコ大を争い敗れた3rdシングル「真剣」までは歌声も楽曲も可愛らしい路線を歩んでいましたが、年明けの「プロセス」辺りから余裕が出て来たのか歌声に色香が漂い始めました。
さわやかなメジャーの曲でも何処か色っぽく仕上がっています。特徴としては”あ段”や”ん”の発音に入る所やビブラート掛け終わった後の息の抜け具合、勿論しゃくりあげといった所の色気だと思います。その最たる物が「誘惑のチャチャ」でしょう。大場久美子の流れを受け継ぐ東芝ラテン歌謡曲路線に過剰な色気が振りまかれています。

サンミュージック伝統のタヌキ顔にグラマラスなBODY。セクシーな写真で話題にもなりましたが、本人にはギャップがあったのでしょうか後のインタビューでの“アイドルにはなれない”発言が目立ちました。

紆余曲折、歌手としてのピークが遠くなった頃リリースされたのが僕がお薦めする「最後に教えて」。肩の力が抜けた彼女にぴったりのシングルです。
作詞は「青春気流」「ひとり街角」等の三浦徳子。テーマ自体はありがちな終わろうとしている男女関係を歌った物ですが、”あんた””バカヤロー”といった言葉遣いに大人になったエリリンを感じさせます。作・編曲は「小娘ハートブレイク」「タンポポの草原」等の井上ヨシマサ。

でも個人的には「最後に教えて」は前年の中山美穂「ROSA」の続編だと思っています。「ROSA」をグランドビート(?)で深化させたサウンドです。前半のAメロは言葉数少なく、サビから切なく畳み掛ける構成になっています。ただ残念なのはぐっと来るサビのメロディーなのですが地味なこと。
ここでスカっと抜けられたら最高だったのですが…。ボーカルは前述した通りですが、楽曲と年齢と声がやっとフィットして良い具合になって来た時には歌手活動がはかどらないのは勿体無いです。

先輩のりPのようにドラマ主演&主題歌でブレイクする日は来るのでしょうか?アイドル時代にもう少し知名度をあげられたら潰しも利くのに。
ボーカリストとして素質は十分だけに惜しい存在です。(『少女でいられたら』田村英里子、他)

 heaven and earth

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