竹内まりや『SEPTEMBER』

竹内まりや『SEPTEMBER』
発売日 1979.08.21
作詞 松本隆
作曲 林哲司
編曲 林哲司

NM系シンガー第2弾。「真夜中のドア」を取り上げたら、この曲をご紹介しない訳にはまいりません。それは同じ林哲司のペンによる竹内まりやの3rd.シングル「SEPTEMBER」です(オリコン最高位39位、売上10.4万枚)

作詞は松本隆。林哲司とのコンビで「イチゴの誘惑」も書いています。有名な9月物に「九月の雨」てのがありますが、夏から秋へ移ろうこの時期は物語になり易いのでしょうか。
特に1番の♪夏の陽射しが弱まるように心に翳がさした~ってくだりは凄く判り良い表現で寂し~くさせます。ヒロインを電車に飛び乗らせる移動物で、お別れ言うつもりなのにちょっと執念見せたり、松本ワールドが随所に見られます。

作・編曲は林哲司。他にも「二人のバカンス」というシングルを手掛けています。16ビートで思いのほかUPテンポ。最初から最後までメジャーを貫くメロディーラインで、マイナー好きな僕には珍しいフェイバリットです。
でもこのメロディーに哀しい歌詞を乗っけられると反って余計哀しく響きます。この頃の林哲司はこういうのが得意だったのでしょうね。A-A”-B-B”とシンメトリーな構成ですがリフレイン前にCメロが出て来る仕掛けで、サビに向けて半音#する所など凝っています。

アレンジはギターを聴くと、あ~林哲司だなぁと感じます。ベースのカッコ良さも相変らずだし、ブラスがあってストリングスが絡んでと、この手の林哲司の王道を行っています。

ただね、違うのはコーラス。確かシングルレコードジャケにはコーラスアレンジepoと表記されていたと記憶しています。別にボーカルが負けてるとは思わないけど、ちょっとでしゃばり過ぎ。
特に♪シュビドゥビはうるさくて耳障りです。ボーカルは近田春夫も言ってたけど、正に伊東ゆかり。微妙な語尾変化とか鼻に掛かる感じとか似ていると思います。所々バタ臭く日本語が訛っているけど、当時女性でこういう感じを醸し出すのは珍しかったのでは?技巧派だとは思いませんが心地良い安定したボーカルを堪能できます。

S54(1979)年はいわゆる新人アイドル苦戦の年。竹内まりやの売り出され方も賞レースに参加したりと商業的で素敵でした。自作自演になってからも嫌いじゃないですが、ちょっと垢抜けないカレッジPOPS(?)を歌ってた頃が懐かしいです。(『BEST PACK』竹内まりや、他)

 heaven and earth

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