高見知佳『シンデレラ』

高見知佳
発売日 1978.11.01
作詞 橋本淳
作曲 筒美京平
編曲 船山基紀

「シンデレラ」は高見知佳のデビュー曲ですがオリコンTOP100にはランキングされませんでした。僕のコレクションは2nd.シングルでいきなりアダルトな「シルエット」、結局ただの色物になってしまった「ジャングル・ラブ」、LP「高見知佳ベスト」、そしてオムニバスCD 「デビューコレクション・アイドル編」です。

作詞は「半分少女」「トモダチの関係」の橋本淳。S40年代の歌謡曲黄金時代を担った一人ですが、僕にはちょっと過去の人です。ボーイフレンドの前で素直になれない女の子の気持ちを綴っていますが、ちょっぴり難解な所もあります。これが筒美京平3部作の名曲「お嬢さんお手やわらかに」となると???だいぶ難解です。

作曲は「マスカレード」「とりあえずニューヨーク」の筒美京平。細かい動機が何種類も出てくる京平節でメジャー・マイナー展開がこれでもかと入り乱れています。曲によっては散漫で地味になってしまう事もありますが、この曲ではとっ散らかり具合が活きています。一瞬拓郎を思わせるメロがあったり、ペンタトニックっぽい所が心地よいです。

編曲は「恋のスタジアム」「追いかけてヨコハマ」のこれまたお馴染み船山基紀。この頃は勿論デジタル化していません。多彩に変化するメロに応じてリズムをタメたり、ストリングスで盛り上げたり、サビ前では12時の鐘がキンコンカン鳴ったり、流石の芸の細やかさに脱帽です。京平3部作は全て手掛け、どれも聴き応えがあります。

ボーカルは特に巧くもない平均点。ビブラートはやや縮緬系。語尾のしゃくりあげ時々ヒステリックに聞こえる時があります。それから曲の前半でメロディーがもぐるところがちょっときついかな。中音~高音は安心していられます。

エキゾチックなタヌキ顔のルックスで新人不作のS54(1979)年組アイドルの先陣を切ってデビューしましたが楽曲やタイアップに恵まれた割にはヒットには結び付かず、高見知佳の必然性があまりない「くちびるヌード」だけヒットというのはとても残念でなりません。

彼女が確か「誘惑の熱い砂」で参加した日テレ音楽祭“金の鳩”賞(デビュー2年目の歌手が対象)該当者ナシというのが今でも印象に残っています。とりあえずベスト盤CD化しないかなぁ?無理かなぁ…。(『筒美京平ULTRA BEST TRACKS』Columbia edition Vol.2 70”S 80”S、他)

 heaven and earth

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