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坂上香織『レースのカーディガン』

坂上香織(さかがみかおり)ディスコグラフィ
発売日 1988.08.24
作詞 松本隆
作曲 来生たかお
編曲 萩田光雄

最近チャートを眺めているとライジング・パブリッシャーが幅を利かせまくっていますが、荻野目ちゃんとありさ嬢の間に忘れてならない人がいます。いきなりヘアドルになってしまった坂上香織です。

「レースのカーディガン」はデビュー曲でオリコン最高位7位・売上7.2万枚でした。作詞は「しあわせ未満」、「ゆ・れ・て湘南」の松本隆。お得意の“ボク物”で、アイドルソングにありがちなホームでの旅立ちを綴っています。また“ボク物”に付き物の女々しさも健在。抽斗にはあの日の君が畳んである→レースのカーディガン…なんて凄すぎます。お別れにカーディガンを貰うかぁ?。とは言えストーリー組み立てがしっかりしており、何よりメロディーとのシンクロ具合は完璧です。職人技が冴え渡っています。

作曲は「微熱かナ」、「マイ・ジョイフル・ハート」の来生たかお。アイドルのデビュー曲にしてはキャピキャピせず、しっとりとしたマイナーな8ビートの曲です。確かリリース時期は夏だったと思いますが、別れの歌だけに晩夏の雰囲気です。個人的には“季節を渡る汽車に終着駅はないよ~”のBメロが好きです。

編曲は「Bye,Bye,September」、「ASIAチックDoll」の萩田光雄。作曲の来生たかおと合わせはっきり言ってコンセプトは“南野陽子「楽園のDoor」”。ナンノの曲だと言われても何の違和感も無いアプローチです。ストリングスや木琴の使い方、リズム隊の飾り付け方等など見事な程似ています。楽曲の構成も似ているので余計そう聞こえます。どこを切っても流石の萩田オーケストラワールドが広がります。

ボーカルは年齢の割には大人びた雰囲気の気持ち乾いた声質で、所々舌っ足らず(余ってる?)のはご愛敬です。まあ卒なく歌っている印象を受けます。坂上香織のプロダクトで特質すべきは松本隆の使い方でしょうか。来生たかおや「プラトニックつらぬいて」での後藤次利との組み合わせはシングルでは珍しいと思います。もっとオリジナルを作っていけば面白かったと思うのですが、何時の間にか歌手活動が地味になってしまいました。

それから「レースのカーディガン」ですが、“キテレツ”の主題歌だったように記憶してます(エンディング?)。その楽曲の内容との必然性のなさがとてもミステリー。ローティーン歌手としてのターゲットを絞った結果なのでしょうか?。

それにしても思い切った写真集を出したときはルックスから受ける印象とのギャップに驚きました。どうしてそこ迄しなきゃいけないのか…。その後は時々ドラマで見かけましたが、ザ・芸能界で頑張って欲しいものです。(『MEMORIAL POP SHOP』SFC通販オムニバス)

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