松原みき『真夜中のドア~Stay With Me~』

松原みき『真夜中のドア~Stay With Me~』
発売日 1979.11.05
作詞 三浦徳子
作曲 林哲司
編曲 林哲司

3月は勝手にアダルティーにNM系シンガー特集にしようと思います。何故かって?某「大辞典」で微笑み絶やさず名曲を歌い上げる彼女を見たからです。今回は松原みきのデビュー曲「真夜中のドア」をご紹介します(オリコン最高位28位、売上10.4万枚)

作詞は三浦徳子。結構シングル曲を提供していて林哲司とのコンビで「愛はエネルギー」「Jazzy Night」なども書いています。内容的に果たして真夜中のドアが何を象徴しているのかいまいちピンとこないのですが、冬寒の切ない季節感が出ていて、もう貴方はいないんだなぁ…ってしみじみしてしまいます。1番と2番と同じフレーズが出てくるのはちょっとお手軽な気もしますが、何よりもメロディーに無理なく言葉がハマっているので、聴いていて歌詞がすんなり入って来ます。

作・編曲は林哲司。この曲は今でもクラブ系で人気があるらしくて、”99年にはavex系のユニットがカバーしました。のっけから♪To you~ yes, my love to you~ですよ。何の変哲も無いメロだけどね、いいんですよ。全体的に16ビートのゆったりしたメロ。メジャーベースだけど、サビで一瞬♪帰らないでと泣いたぁ~とマイナー展開が入ります。もうここだけでもグっと来てしまいます。リフレインでは1箇所メロを変えて歌っています。
そう、この曲はAメロ・Bメロ・サビと何処を取ってもさりげないのに印象的なんですよね、僕にだけかも知れませんが。

アレンジも歌謡曲濃度の低いお洒落なサウンド。人はこれをAORだとかフュージョンとか言いますがよく判りません。僕にとっては上質なPOPSです。バックに漂うエレピに、テケテケ・チョコワカ刻むギター、多分おわんがかぶせてあるペット、サビから盛り上げるストリングス、ベースラインも格好良いし、分厚いけど上品なコーラス、もう文句の付けようがありません。僕もいつかこんなアレンジが出来る大人になりたいです。

ボーカルはバタ臭いハスキーボイス。あと20年(ゲッ)遅かったらもてはやされたでしょうに。定着するにはちと早過ぎましたね。最後までニコニコしながら歌っていたのを見て、あぁ時代だなぁと思ったけど、逆に今じゃDIVA系は歌番組に出ないか。
多少好き嫌いの別れそうな感はあるけど、耳触りの良い声ではないでしょうか?そして何よりフェロモンがあります。当時子供の頃は気付きませんでしたが、今聴くとビブラートのかすれ具合とか、ちょっとしたブレスに色気を感じます。

結局大勝負曲「ニートな午後3時」が思ったほど売れなくて、デビュー曲の良さが浮き彫りになった形でしたが、怪作「あいつのブラウンシューズ」、バスクリンのCM曲、「GU-GUガンモ」(表記?)の主題歌など名プロダクトも残しました。ビジュアル的にも猫系美女だっただけに惜しい存在です。(『Paradise Beach』松原みきBEST SELECTION、他)

 heaven and earth

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