河合その子『JESSY』

河合その子『JESSY』
発売日 1987.06.17
作詞 川村真澄
作曲 後藤次利
編曲 後藤次利

今回もおニャン子強化月間第3弾ってことで、おニャン子といえばゴッキー抜きでは語れませんが、現在その妻の座に座る河合その子の第7弾シングル「JESSY」をご紹介します(オリコン最高位3位、売上7.8万枚)

作詞は川村真澄。後のシングル「雨のメモランダム」も提供しています。これまでのヨーロピアン歌謡路線を踏まえつつ、秋元康のシンメトリーでお手軽な歌詞とは違う繊細な世界。色的にはモノクロなんだけど、映画のワンシーンのような別れの場面が描かれています。
♪愛されたくてあなただけを見つめたんじゃない…、静かな中にも情熱を秘めたサビのくだりが印象的です。

作曲・編曲はシングルでは何故かこの曲が最後となった後藤次利。救いが無いくらい暗いメロディー。僕は好きですけど。

作詞同様、ゴッキーのお手軽8ビートとは趣を異にし歌謡曲濃度も高くありません。メロディーも楽譜で見たら大したことはないと思いますが、曲とアレンジの立体感は圧巻。この重厚さには何か意味があるの?と言わんばかりのヘビーなアレンジが不思議な味を醸し出しています。

全体的にメロとアレンジの座りが悪くて妙にそれが快感なのは、リズムが♪ツッツクツツッツクツッツッツクツツクツツクツとシャッフルで刻むのに対し、メロディーは8分音符を刻むというズレがあるからでしょう。しょっちゅう出てくるヘヴィギターとベースのユニゾンも渋いし、低く響き渡るストリングスとかオーケストレーションも見事で、これが本当に後藤次利?ってなサウンドです。

ボーカルは大して上手いとは思わないけど魅力的な声質です。ちょっとぶりっ子がかったるい時もあるけど「JESSY」では大人びているし、しゃくりあげも抑え気味で、彼女の良さが表目に出ているのではないでしょうか。
この人は明るい曲を歌っても何処となく“泣き”が入る気がします。ただ僕は覇気の無いアイドルは好きではないので、彼女のキャラクターそのものには興味湧きませんでした。

おニャン子の中でも上質なPOPSを生み出していましたが、引退した後マスコミに全く現れない潔さは好感もてます。(『sonnet』河合その子)

 heaven and earth

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