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本田理沙『Lesson2』

本田理沙『Lesson2』
発売日 1988.07.01
作詞 阿久悠
作曲 岩崎工・福永柏
編曲 岩崎工・福永柏

連休中蒲田の中古屋でCDを見ていたら、又CBSソニーの「SUPER IDOL HITS!」シリーズを発見。何曲か気になる曲があったので早速購入。でも一番良かったのは期待していなかったこの曲でした。本田理沙のデビュー曲「Lesson2」です(オリコン最高位92位、売上0.3万枚)。現在僕のマイブームです。

作詞はこの頃女性アイドルではすっかり終わっている阿久悠。どうして今に及んで阿久悠なの?という謎の起用。売野雅勇とまでは行かなくてもねぇ。1番では“未熟 半熟 そして 早熟”なんて赤面してしまうフレーズを書いています。内容は悪ぶった女の子からの誘惑、でもドキドキしちゃうというありがちな歌詞です。サウンドに迎合したらこうなったのでしょうか?

作曲・編曲は岩崎工・福永柏の競作。彼らが何者か知りませんし、他の提供楽曲も全く思い浮かびません。何かバンド系の人かと思ったのですが…。インターネットで検索した所、岩崎工はシンセサイザーに長けた人のようで、スクールとかやっている様です。福永柏はCM曲とか手掛けている様です。

曲の構成は大まかに言うとA-B-C-A。Aメロはサビ頭と言うほど盛り上がるメロではなく、オールディーズ的な曲の構成と言えます。
そしてメロディー、サウンド共仕掛けの多いこと!ブロック毎に曲調が変わります。Aメロはツイスト(?)。ステレオタイプのベースラインがおどろおどろしく唸ります。

またブラスやベースで絶え間なく施されたメロとユニゾンのアレンジが快感です。Bメロはスカ。後ノリが心地よいです。ツッパリソングにありがちなAm-B7-E7-Amのコード進行もピッタリはまっています。
そして出色のCメロは突然8ビート。スケバン刑事の挿入歌風のアレンジ&メロです。オールディーズというコンセプトの呪縛にずっと堪えていたのが我慢しきれなくなったのでしょうか?この節操の無さが極上のアイドル歌謡に仕上げています。
また微に入り細に入りの楽器遣いでは、随所にデジタルな香りがするので、意外と打込みを多用しているかも。

そして感心したのがボーカル。結構上手いんです。曲調に合わせしゃくりあげはほとんどなく、語尾は溜め息混じり吐き捨て系。長音では大きなビブラートが掛かります。
声質はまろやかで大人の色香を漂わせています。お水系とでも言いましょうか、歌謡曲ノリの「酔っぱらっちゃった」(by内海美幸)なんて似合いそうです。

願わくば「Lesson2」ではもう少し尖がっていも良かったかなと…。最後のリフレインの♪ぅるうぇッスントゥー、ぐらいの凄みをもっと効かせてたら面白いと思います。
でも何よりこの曲を何の衒いもなく歌い切る彼女は凄いです。前時代的な楽曲に葛藤は無かったのでしょうか?迷いの無い余裕・貫禄たっぷりの歌いっぷりは最高です。

その後歌手よりも思わせぶりなセクシーグラビアで活躍していましたが、結婚、夫逮捕&出産以降音沙汰ありません。果たして幸せになれたのでしょうか?(frome『SUPER IDOL HITS!』オムニバス)

 heaven and earth
 


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